MacBook Airの悩み
先日メインPCをMacBook Airに変えてから、ちょっと困ったことがありました。
USB端子が、少なすぎです。
iMacは本体に2.0が4口あり、キーボードにも1.1規格が2口あったため、実質5口。最大で3個のUSB-DACを接続できた[1]他の2口はマウスと外付けHDDに接続ため、その日の気分によって使うオーディオシステムを切り替えていました。
しかし、MacBook Airは2口しかありません。うち1口は外付けHDD[2]音楽データはここに格納されているためこれを繋がないと音楽再生ができないに繋いでしまうため、実質使えるのは1口だけです。
対して、PCと接続できるオーディオは3システム。オーディオシステムを切り替えるためにいちいちUSBを抜き差ししていては、本体・ケーブルともに耐久性を大きく落とす要因になります。
それに、有線で接続してしまうと、せっかくMacBook Airにして配置の自由性を高くした意味が半減します。
USBハブも考えましたが、実は3個ある全てのUSB-DAC[3]SE-U55とUA-30は1.1規格が同じ1.1規格のキーボードのUSB端子で動作できませんでした[4]ONKYO ND-S1は接続できました。
そこで考えついたのが、“無線化”です。先日某家電量販店で据え置きオーディオ用のBluetoothレシーバーがあり、5千円強と結構魅力的な値段だったので、以前から気にはなってました。
そこで、改めてAmazonで探してみると、メーカー品の半額以下で、ぎょうさん中華製レシーバーが出ているではありませんか・・・!
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WINGONEER Bluetoothワイヤレスオーディオレシーバー
「Bluetoothレシーバー」といっても、大きく分けて2つに大別されます。ひとつは、有線イヤホン・ヘッドホンを無線化させるためのレシーバーで、小型・バッテリー駆動・出力がステレオミニジャックのみという特徴があります。オーディオアクセサリーというよりは、スマホアクセサリーに近いです。
こんなの↓
もうひとつが、ミニコンポや旧式プリメイン等の据え置きオーディオ向けのもので、サイズが少し大きくなりますがRCA端子を搭載[5]RCA端子の代わりにRCA変換ケーブルが付属するものもしていることが多いです。バッテリーを内蔵してポータブルで使えるものもあります。
僕は後者の中から、RCA端子付きのレシーバーを探したところ、これが一番良さげじゃないかな、と思いました。
「WINGONEER Bluetoothワイヤレスオーディオレシーバー」
中華製BTレシーバーの多くがバッテリーを内蔵しているのですが、これはバッテリーが非搭載なのでバッテリー駆動による音の劣化がありません。
しかも、数ある安価中華製レシーバーの中で、aptXコーデックに対応している点も魅力的です。
それでいて、税込¥2,199というぶっちぎりの安さ。もうこれ以外に選択肢は考えられませんでした(笑)
【Bluetoothレシーバーのコーデックって?】
Bluetoothでは音声圧縮方式のことを「コーデック」といいます。主なものにSBC、AAC、apt-Xがあり、この順で音は良くなりますが、レシーバー本体の値段は高くなる傾向があります。
Amazonで販売されている安価な中華製レシーバーはSBCやAAC止まりがほとんどで、apt-X対応となるとかなり選択肢は絞られてくるようです。
置き場に困らない超小型ボディ
数日でポストの中へ入ってました。
ゆうパケットで発送できるくらいの超小型ボディだったためビックリ。バッテリーが入っていればポータブルも余裕だと思います。
外装はお約束のプラですが、仕上がりは良好で高級感あるかっこいいデザインです。
電源はUSB給電でmicroBタイプ。ケーブルとACアダプターは別売です。手持ちの1Aアダプタでも動きました。以前Androidスマホを使っていてケーブルが余ってる人はその資産が活かせます。
持ってない人はダイソーに行って買っておきましょう。両方合わせても440円です。
取説は無いですが、アンテナを取り付けてケーブルを刺すだけなのでサルでもできます。
出力はRCAとステレオミニジャックが1系統づつあるので、2台まで出力できます。同時出力も可能です。僕の環境ではRCAはオーディオシステム1号、ミニジャックは2号に接続しました。
しかし・・・
結論から言うと、MacBook AirではmacOS側でaptXを有効にしても、SBC接続のままで、aptX接続にはなりませんでした。
色々なデバイスで接続した結果が以下の表です。
MacBook Air | △(SBC) |
iPhone7 | ○(たぶんSBC) |
Xperia XZ[6]XZ1修理のためソフトバンクから借りている代替機 | ◎(aptX) |
ARROWS Q506/ME(Windows10) | ○(コーデック不明) |
ウォークマンNW-A36 | ○(たぶんSBC) |
AndroidではaptX接続が確認できたため、このレシーバーがaptXコーデックを搭載していることは確かです。
このレシーバーはAACコーデック搭載が不明なので、AAC接続は確認できませんでした。
AACコーデックに対応していない前提で考えると、iPhoneはaptX非対応なので、SBCです。ウォークマンもaptXは搭載されていないのでSBCで繋がっていると思われます。Windowsはデフォルトでコーデックの確認ができません[7]別ソフトで確認はできるかも?
macOSはデベロッパーツール[8]「Bluetooth Exploler」を使用でaptXを有効にする設定があるのですが、aptXを有効にして再ペアリングを行ってもSBC接続から変わりませんでした。Mac側の不具合もあるかもしれませんので、他のaptX対応ヘッドホンを試したりするなど、もう少し原因の切り分けが必要な感じです。
それでも音質は良い
ただ、SBC接続のままでもそれなりに低遅延で音質も悪くはないといえます。音のバランスは良好です。ただ、ややダンゴになりやすく、音場もやや狭めですが、ローエンド〜ミドルの据え置きオーディオやミニコンポと組み合わせて普通に聞くぶんには十分満足できる音には仕上がっています。
やはりaptXコーデックを積んでるとだけあって、それなりに良いチップは使っているんだと思います。
Bluetoothでかつこの価格でここまで出せたら余裕で合格レベルですね。
PCだけでなく、スマホからも手軽に音を流せるBluetoothレシーバーは、あるのと無いのとでは全然違います。
快適な音楽ライフを楽しんでみませんか?
脚注