低価格イヤホンの一ジャンル”重低音イヤホン”
5千円以下の低価格イヤホンは、低音と高音が強めのドンシャリサウンドになる機種が多数派です。
その低価格イヤホンの中でも、根強い人気を誇るジャンルが“低音重視”のイヤホン。低音に強みを持ったイヤホンは2010年頃にはソニーやオーディオテクニカなどの大手メーカーが既に参入しており、現在では中小も合わせ多くのメーカーが展開しています。
日本の3大メーカーに絞ると、
- ソニー「EXTRA BASS」シリーズ(以下、XB)
- オーディオテクニカ「SOLID BASS」シリーズ(以下、CKS)
- JVC「XX」シリーズ
が低音重視イヤホンのシリーズとして展開されています。
今回レビューするJVCさんの「XX HA-FX101M」は、XXシリーズの中でも末弟となるエントリーモデル「HA-FX101」のスマホ向けバージョンとなります。
JVCのXXシリーズの味付けが気になったのと、ウォークマンでなくスマホで音楽を聞くようになってしまったのでスマホ用イヤホンを一つくらい欲しいと思い、買ってみました。
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使い勝手はどうなの?
パッケージからパンチが効いています。
オッサンには買いにくいデザインか?XBやCKSと比べるとより若い方へターゲットを絞っている感じが受け取れます。
本体のハウジング部にも大きく「XX」とあしらわれていて、パンチのあるデザインです。見てくれから、いかにも凄そうな音を出しそうなオーラが解き放たれています(笑)
オーソドックスなブラックですが、この他に5色ラインナップされています。
スマホ向けモデルなのでリモート操作ボタンとマイクが右(R)側コードに内蔵されています。
リモート操作は再生・一時停止・スキップ等の音楽を聞くときの操作と、通話時の操作が行なえます。音量ボタンがついていないのが残念なところで、音量はスマホ本体で操作することになります。
ちなみにこのリモート操作は、MacのiTunesでも機能しました。他の音楽ソフトやAmazon Musicのようなブラウザ上のものには動作しません。
ボタンの反応が過敏なので、ポケットかカバンに入れる際はイヤホンジャックから抜いておかないといろいろと面倒です。
意外と低音重視じゃない?
肝心の音質ですが、派手な外装とは対照的に落ち着いた傾向の音で、非常にバランスのいい音です。
低音はブーブーならず必要な分だけをしっかりと鳴らしてくれる。中〜高音域も伸びがよく解像度が高い。
商品コンセプトにあるような”低音重視”からは外れてしまうものの、誰が聞いても納得できる音が作られているようにも思えます。
一言でいえば、FX11Mの音は“量より質”です。
同じJVCのFX14は”量”が重視されていてパンチのある元気な音になっています。低音の量だけ見てもFX14のほうが多いのです。
他社競合製品のXBシリーズやCKSシリーズのエントリモデルでも同様に量重視で、言葉通り低音の量が厚くなる一方で、解像感には欠けてしまいます。
FX11Mは低音の量は抑えめですが、そのかわり解像感や伸び、バランスの良さでは抜きん出ています。
結果ジャンルを問わずどのジャンルでも楽しめますが、若い人が好むようなJ-POPやアニソンについてはやや不足を感じる人がいるかも知れません。そう感じる人にはFX11Mではなく、FX14のほうが好みの音ではないでしょうか。
2千円だから買ってみよう
2千円クラスのイヤホンをいろいろ持っていますが、その中でも落ち着いた傾向の音なのでジャンルを問わず楽しめるのが今回レビューしたFX11Mです。
量ではなく質を求めるところがなんともJVCさんらしいなと思います。
日本ではiPhoneユーザーが多いですが、付属しているEarPodsは音はともかく密閉型でないので外での使用に向きません。なので外用として一本持っておくというのも手でしょう。
Androidの場合もイヤホンの付属すらない端末が多いので、ハイレゾでも聞くのでないのならFX11Mは安くていい選択肢ですね。
安いので、ぜひ買ってみましょう\(^o^)/
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