どうも、みずにゃんです。
長年欲しかったソニーのDSC-RX10を手に入れました。広角から望遠までF2.8通しで使えるのはとても素晴らしいですね!
ソニーのRXシリーズ
ソニーのカメララインナップは、レンズ交換式(一眼)の「α」と、レンズ一体型(コンデジ)の「Cyber-shot」に分かれています。
ミラーレスが覇権を握っている現在、コンデジ路線は縮小気味ですが、各社、高級路線へとシフトしてきています。ソニーも例外ではなく、他社よりも早くCyber-shotシリーズの主力を高級系統の「RX」シリーズへシフトしています。
RXシリーズに共通するのは、コンパクトボディに大型センサーを搭載したこと、高性能なツァイスレンズを採用していること、そして一眼のサブ機にも使えるよう操作性をαに限りなく近づけてある点です。
RXシリーズ初号機の「DSC-RX100」では、コンパクトボディに1インチの大型センサーを搭載。ツァイスの写りを堪能できるRX100は異例のロングセラー機になりました。続く「DSC-RX1/RX1R」では、これまたコンパクトボディにフルサイズセンサーを載っけるという大技を披露し、カメラ界隈を驚かせました。
そして、2013年のα7発売と同時に出たのが、「DSC-RX10」です。RX10はネオ一眼スタイルのボディに1インチセンサーを搭載。レンズは24-200mm相当でズーム全域F2.8という高性能ぶり。まさに、玄人向けな一台でした。
このRX10シリーズはその後、4K動画を追加したRX10 Ⅱ、望遠域を600mm相当まで伸ばしたⅢ、AFが強化されたⅣと続き、現在でもRX10 Ⅳが現行機種として販売されています。
RX10が欲しかった理由
僕は初代α7やRX10が発表されたときに、名古屋のソニーストアへ出向いて展示機に触れたことがあります。個人的には、α7よりもRX10のほうがしっくり来たのと、当時としては最高クオリティとも言えそうなEVFの出来の良さ、そして静粛で速いAFに驚きました。
何より一番驚いたのは、発売時の市場価格12万という、高額ぶりでしたけどw
それだけ、完成度が高かったカメラと僕は今でも思っています。
何度もほしいなと思っては値段がネックで選択肢から消えてしまうことが何度もありました。でも一眼レフ使ってたら使わないしなぁ・・・、と。
ですが、スペックを良く見てみると、コイツ200mm F2.8を実現しているではないか!今や標準ズームでもF2.8通しを普通に使っている僕にとって、望遠域までF2.8通しのコンパクトボディって良いよなぁ、と去年暮れあたりからまた思うようになりました。そりゃ、相場も高値安定ですわ、と納得です(笑)
一眼で望遠レンズを振り回すには結構な手間がかかります。70-200mmクラスはそりゃいいレンズだらけなのですが、大きいし重いし高いし、とデメリットもあります。
そのデメリットを解消してくれるのが、RX10なわけです。
そうこうしているうちに、初代がメーカー修理できなくなった影響もあって、中古相場もだいぶ下落してきました。
今なら、狙ってもいいかな?と。
手に入れてみて
発売当時から憧れだったRX10を、ようやく手に入れました。レンズ内カビありですが写りにそこまで影響がないとのことでタマ数も少ないしポチッとしました。
同時発売のα7がつるつる処理だったのに比べて、RX10は普通の梨地処理が施され、感触は問題なしです。グリップも大きくホールド感もほどほどにいい具合と来ています。
絞り、露出などが物理ダイヤルで直感的に操作できる点もありがたいです。しかも表示パネルまで付いていてエントリー一眼レフも顔負けの操作性です(ここ10年のコンデジで表示パネルがあるのはこの系統だけかも?)
液晶はチルト式。残念ながらソニーカメラの持病”コーティング剥がれ”はあれど、実用にはさほど問題ないので気にはしないことにします(笑)
レンズはバリオゾナーでしかもT*コーティングが採用。絞りリングはクリック感の有無を自分で選択できる点も優しい配慮です。フードも花形で立派。ただし、ズーミングは電動でスピードは遅めです。
バッテリーはα7系と同じNP-FW50で自分の環境ではα55と同じ。本体充電は遅いですが、α55用のチャージャーで高速充電できちゃいます。
Wi-Fiの無線転送に対応したのもこの世代からです。他社に比べて進んでいたのはNFCが搭載されていて、一発で接続できちゃいます。そう思えば今でも設定面倒なニコンって・・・。
EVFはニコンZ6に慣れてしまうと、ワンランクダウンの見え方ですが、それでも黎明期のミラーレスのそれよりも遥かによく見えます。発表時に個人的にぐっと来たのはこの部分です。
サイズ感
サイズ感はα55+SAL1650よりも一回りサイズダウンします。センサーサイズが小さいとはいえ、ここまでコンパクトにできるのは凄いなあの一言。
F2.8同士で並べてみました。やはりフルサイズ+Fマウント大三元レンズのZ6は大きくてズシッと来ます。RX10もズシッとくるところはありますが、コンパクトなのが功を奏しているのか、長時間でも疲れにくいな、と感じました。
柔らかいタッチが最高!
気になる作例を見ていきましょう。
今回の作例は「Imaging Edge Desktop」でRAW現像しています。
まず、低感度時の写りは優秀です。RX1と同様でやや緑がかってしまう傾向はありますが、逆に言えば寒色系の写りこみはとても新鮮です。NDフィルターも搭載しているので、カンカン照りの中でも安心して撮影ができます。
逆光には弱く、フレアが盛大に出てしまいます。これはレンズのカビも影響していますね、きっと。
RX1みたいにバリバリとしたシャープネスではなく、程よい柔らかさが残っています。ボケ味はAPS-Cのα55に比べれば量感は劣りますが、1インチセンサーと考えれば優秀な部類かと思います。
反面、高感度時のベトッとした感触は気になります。とくにポートレートを撮るときなどには気をつける必要がありそうです。個人的には常用ISOは1600までで、3200は緊急用、という感じで運用しようかと思っています。
とはいえ、感度を落としてもF2.8の明るさで撮れるので、屋内撮りにも重宝します。AFは遅いので犬猫は不向きですが、頑張れば遜色ない一枚を残せるかと。
1→10→100(?)
RXユーザーの多くの人はおそらくRX100系から入っているかと思うのですが、僕は逆方面から揃えてきています(笑)
だから、次RXを買うとしたら間違いなくRX100シリーズですね。初代の価格の安さも魅力的ですし、裏面照射になった2型、EVFがある3型あたりは面白そうですね。
RXとツァイスの魅力にとりつかれた僕、RX100が来る日はあるのでしょうか!?