月末に大阪へ行く用事があり、帰りの名阪特急をビスタカーで取っていたのですが、予定が変更(帰る日が2日ほど伸びた)になりキャンセルとなってしまいました。
チケットレスのキャンセル料440円って結構するよなぁ・・・(´・ω・`)
新春のフリマアプリにて
“私鉄特急”の中で、最も華やかで知名度もあるところといえば、やはり“近鉄特急”でしょう。
その多種多様なバリエーションに多くの人が魅了されていることでしょう。
しかし、そんな”近鉄特急”ですら、鉄道模型ではKATOをはじめとした大手の会社から製品化されることがないという不遇な時代がありました。
そんな状況の中で、あるひとつのメーカーが製品化に名乗り出ました。
エンドウ。真鍮製でNゲージに勝負をかけていた同社は、”私鉄”という分野の大きな需要を開拓しようと製品化に努めようとしました。
今年の新春のことです。
某フリマアプリでエンドウ製の近鉄特急2種がセットで3千円で売られているのを見て即決してしまったのですw
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12200系スナックカー
12200系は12000系を改良した車両グループで、スナックコーナーがあったことから「スナックカー」の愛称が与えられています。当時は30000系ビスタカーと並んで近鉄を代表する花形車両でした。
今でこそGMから各種出ている(ちょうど6両固定編成が発売されましたね)人気車種ですが、私鉄車両ゆえに製品化が遅かったのです。
そんな12200系のエンドウ製品、もとい初のNゲージ完成品は1980年にデビューします。単品のほか、2両セットもMセットとTセットで出ました。
今回買ったスナックカーは一応2両でしたが、何故か2両ともモ12200で、1両が動力車でした。動力は音は大きいですがスムースな動きで、HOメーカーのエンドウらしい重厚感のある走りです。
塗装ハゲなどが出てきていますが、プラ製品では見られない真鍮の地色が出ていてこれまた味のある作りなんだな、と感心させられますw
30000系ビスタカー
エンドウ初の私鉄製品は30000系のビスタカーでした。
ビスタカーについては『新・鉄道模型考古学N2』に興味深い記述があります。
・・・『私鉄特急で有名なものは何か?』でリストアップし、知名度、生産性、商品展開度等を検討した結果と聞いています。また、製品化にあたり、近鉄の絶大なる協力があったとも聞いています。
(中略)
ビスタカーの売れ行きは凄まじく、品切れ続出、再生産継続と、この製品のお陰でエンドウ私鉄シリーズが繋がったと言っても過言ではありません。・・・
山下喜久雄著『新・鉄道模型考古学N2』より引用
なんでもバカ売れしたらしく、後の私鉄シリーズへ繋がっただけでなく、TOMIXなど他社からも私鉄車両が発売される契機を作ったのです。Nゲージ私鉄車両のパイオニアと言っても間違いはないでしょう。
ウチに届いたビスタカーは、実は3両しか来ませんでした。トレーラー側の先頭車が1両欠けていたのです。そのかわりに近鉄特急色に塗られた謎のプラ製車両(TOMIXのブルトレを塗り替え?)が付属しており、これを介してスナックカーと連結できるようになっていたのです。
そのビスタカーは動力ユニットに品番刻印のある極初期のロット。動力車は大変綺麗にメンテがなされていてスロースピードも快適に走ります。ただ、スナックカーと連結して6両にするとポポンデッタのポイントを通過できない事が判明。困ったものです。
こちらが中間車のダブルデッカー。たくさんの窓が並んでいる姿が印象的です。
さて、先頭車が1両ないということで、次なる策を練ろうとしているところですw