【安曇野からの刺客2】12.5型モバイルノート「VAIO Pro VJ」のジャンク品がやってきた(後編)

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みずにゃん

どうも、みずにゃんです。

今回は前回に引き続き、ジャンク品として新しくやってきた12.5インチノート「VAIO Pro VJ」を深堀りしていきます。

LTE通信できるようになりました

ヨドバシからSIMカードアダプターが届きました。手持ちのワイモバイルのSIM(シェアプラン用)はnanoSIMで、VAIO Pro VJ(2020年モデル)はmicroSIMが採用されているので、このアダプターを使ってVAIOにSIMを挿入します。

発売時期を鑑みるなら、最初からnanoSIM仕様で出してほしかったですけどねぇ・・・。
(後継モデルではnanoSIMに変更改善されています)

今回も最初は圏外で、コマンドプロンプトを使って面倒くさい設定を行うことに。Windows10時代の不具合を今でも引きずっているのはどうなのよマイクロソフトさん・・・。

なにはともあれ、ワイモバイルでのLTE通信はできるようになりました。速度的にはX1 Carbonのときとほとんど変わりませんが、VAIO Pro VJのSIMフリーモデルはGPS搭載なので、天気サイトやGoogle Mapsがより使いやすい環境になったのは確かです。

キーボードは可もなく不可もなく・・・

VAIO Pro VJのキーボードは、VAIO Pro VGと同じくフルサイズキーボードを採用。従来モデルVAIO Pro VFより使いやすさを重視したとのことですが、個人的にはVAIO Pro VGとは別物だと感じます。

ストロークがPro VGより少し浅めで、Pro VGやThinkPadのそれと比べると、それらほどしっかりな感じはしません。誤タイプもそれなりに出ると感じます。

とはいえ、他社(たとえば富士通LIFEBOOK)の貧弱なキーボードよりははるかに使い勝手が良く、可もなく不可もない標準的な打ち心地です。NEC VersaProに近い感じがします。

普通にカッコイイんです

他のモデルにも言えることですが、ブラックカラーのVAIO、めちゃめちゃカッコイイですね。これ持って実際に仕事している人がいたら”できる”ビジネスマンだと思います。

ただパームレストは指紋が残りやすく、目立ちやすい点は微妙です。シルバーのほうがVAIOらしさはあるのかもしれませんし、VAIOならビジネスモデルでもカラバリが選べるので、個性を出したい人には向いています。

同じ第10世代ではあるけれど

VAIO Pro VJ 2020年モデルは、第10世代インテルを搭載。当機で採用されているのはIce LakeのCore i5 1035G1で、Core i5 10210U(Comet Lake)を搭載するものとは処理能力が当然異なります。Ice Lakeの第10世代Coreは、Comet Lakeと比較して性能アップを図られた設計となっています。

定格クロックで比べると、Core i5 10210Uが1.6GHzで、Core i5 1035G1は1GHzと、カタログスペック上ではComet Lakeより処理能力は劣るように見えるものの、実際にベンチマークをかけてみると、Core i5 10210Uを搭載するThinkPad X13 Gen1と比較して、Ice Lakeを積んだ当機が圧倒する結果が出ました

「CrystalMark Retro」でベンチマークを計測してみると、ThinkPad X13 Gen1(Core i5 10210U+RAM16GB)が総合で「5905」だったのに対し、Core i5 1035G1+RAM8GBのVAIOは「6165」と若干ですが勝るスコアを叩き出しています。

VAIO Pro VJ(2020)の計測結果
ThinkPad X13 Gen1(インテル)の計測結果

これはCPUの性能差はもちろんのこと、VAIO独自の技術「VAIO True Performance」により、ソフトの面から高性能化が図られていることも影響していると思います。

Ice LakeはGPU性能の向上がトピックだったとのことで、実際のベンチスコアでも3DではComet Lakeを圧倒しています。

というように、同じ第10世代インテルでも、これから中古パソコンを買うならIce Lake以降の世代をチョイスしたほうがいいような・・・という気がしてきますね。

省電力性能もIce Lakeが勝っています。VAIO Pro VJは他社よりも容量の少ないバッテリーですが、他社機と遜色ないレベルでバッテリーが持続するそうです。ソニー時代で培った「いたわり充電」も使えます。

充電は従来方式のほか、USB-Cにも対応して、使いやすくなっています。

おわび

記事掲載当初、「Ice LakeはComet Lakeより性能が低い」という間違った内容を掲載しておりました。そのため、ベンチマークを追記したうえで記事本文を修正いたしました。誤解を与える表現をしてしまい、申し訳ございませんでした。

ThinkPadとは真逆のベクトルが面白い!

ThinkPadやレッツノートと比べるとスタイリッシュ路線を行くVAIOのビジネスモデル。ソニー時代の華やかさはなくても、実用性とデザインを両立したバランスの良さが、今のVAIOの面白い部分なのです。

パナソニックやレノボが狙おうとしない”スタイリッシュビジネスパソコン”として、ノジマ傘下に入ったVAIOが今後どこまで独自性を維持し続けられるのか、気になって仕方ありません。

12.5インチと13.3インチでこんなにもサイズ感が違う

今回のVAIO Pro VJはジャンク品ながら僕の求めるものが全部入りで、良い買い物ができました。X1 CarbonとVAIO Pro VGを置き換えつつ、メイン機ThinkPad X13 Gen1との2台体制へと集約させていきたいと考えています。 みず

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!

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