ニコン純正サンニッパ「AF-S VR Nikkor 300mm f/2.8G IF-ED」が別次元すぎた!

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みずにゃん

どうも、みずにゃんです。

フォトグラファーなら誰もが一度は憧れる”純正サンニッパ”をついに手にしちゃいました!あまりの描写の美しさに、息を呑んでいます。

フォトグラファーの憧れ”サンニッパ”

カメラレンズは超広角から超望遠、ズームから単焦点まで多岐にわたりますが、その中でもプロフェッショナルも愛用する定番のひとつに、「300mm F2.8」のレンズがあります。
通称「サンニッパ」と呼ばれるこの望遠レンズは、望遠レンズとしてはもちろん、各社のレンズラインナップの中でも花形のポジション。各社とも力を入れている関係で、すべて定価数十万円もする高級レンズです。高価なだけあって、フォトグラファーの憧れのレンズになっているのです。

300mmという焦点距離はとても汎用的で、鉄道、飛行機、野鳥、ポートレート、スポーツ、報道写真に至るまで、幅広い分野で活躍します。僕もいろんなレンズを振り回して思ったのですが、300mmはとても使いやすいです。もちろん、僕にとってもサンニッパは夢の存在とも言えました。

先日noteにも書いたのですが、実は去年5月、シグマの「AF APO 300mm F2.8」を買っていました。しかし、このレンズはジャンクとして買ったもので、あまりのバルサム切れの酷さに絶望して、すぐ売り払った経緯があります。

このシグマサンニッパを使って思ったのは、今まで使ってきた望遠ズームレンズとはかけ離れた解像度だったことです。僕は広角~標準域に関してはズームレンズ派で、良いズームレンズもいっぱいあるので単焦点はあまり使わないのですが、望遠域だけは、やはり単焦点レンズが勝る、そう思ったのです。

今度はちゃんと写るサンニッパがほしい・・・そう思いはじめて10ヶ月。その思いが、ついに届いたのです。

ジャンクの純正ナノクリサンニッパ

ある日、カメラ機材の再構築を考えるようになり、いろいろ候補を調べていたのですが、最終的にはリアル店舗へ行って実機を見てみるしかない!と名古屋の中古カメラ店を回ろう、と思ったのです。

最初に行こうと思ったのは、コメ兵さん。コメ兵は軽く見て終わりかな、と甘く見ていたもので。
でもね、そう思って行くときに限って、出るんですよね、出物が(笑)

奥のジャンクショーケースの中に”主”は潜んでいました。周りのレンズと比べてひときわ目立つ大きさの”巨砲”・・・これが今回紹介するニコン純正サンニッパ、「AF-S VR Nikkor 300mm f/2.8G IF-ED」でした。

ジャンク理由はAF不良とカビ、そして付属品がリアキャップだけだったこと。それでお値段はわずかに8万円を切る価格となっていました。
最初はAi AF-S 300mm F2.8Dかな?と思ってたのですが、よく見るとナノクリマークとVR表記があるじゃないですか!これは安い・・・!

AF不良が気にならなければ買いかな?と思い、すかさずショーケースから出してもらってしまいました(笑)

Z6に付けて試してみたところ、めちゃくちゃAF速いし正確なんですよね。とくにAF不良と言えそうな症状は出ませんでした。後玉に点々とカビが生えていますが、写りには影響なさそうでした。

屋内・F7.1でも手持ちで撮影できた

試写してみると、遠くのプライスカードもガッチリと描写しています。めちゃくちゃシャープです。VRも良好。

これはもう、買わない理由がないです(笑)

世界初のナノクリレンズ

「AF-S VR Nikkor 300mm f/2.8G IF-ED」は、2005年発売。AF-Sとして3代目のサンニッパです。

今でこそニコン高級レンズには当たり前の装備となっているナノクリスタルコートですが、そのナノクリスタルコート採用第1号が、このサンニッパでした。ニッコールを進化させる立役者だったのです。
それに加えてレンズ内手ブレ補正(VR)も備わり、少し軽量化されています。

重たいレンズなのに変わりはないのですが、それでもサンニッパにしては軽いほうだと思います。VRのおかげで手持ち撮影も問題なく行えます(ボディと協調して3段分働くそうです)

とてつもなく大きいボディだ
前面は大きすぎてフィルターなどは取り付けられない。取り付くのは純正のフードとかぶせ式キャップだけだ。
銘板はネジ止めされている。最初の製品発表時はNマークはなかったらしい(発売時に変更があったとか)
側面のスイッチは5つも。メカ心をくすぐらせる。

抜けの良い別次元の描写

いろんな安い望遠ズームを見てきた僕ですが、それらの望遠ズームと比較すると、まったくもって次元の違う描写力です。もうほかのレンズには戻れないと思うほどに、サンニッパは化け物だったのです。

下の作例は旗を撮影したものです。ここでは縮小していますが、元データを見てみると等倍まで拡大してもブレが一切なく、ピントが合っています。それだけではなく、旗の素材、具体的に言えば細かい織り込みの部分まで緻密に描写しているのがまた凄いのです。

とにかく、単にシャープネスが良いとか、ボケ感がいいとか、破綻がないとか、それだけではなく、素材感までをリアルに写し取ってくれるのです。他のレンズではまず得られない、生き生きとした描写に目を奪われます。ここまで作品作りができるレンズは初めてかもしれません。

木のベンチ。生き生きとしたカットだ。
塩浜駅を発つ近鉄電車。動き物への食いつきも良好だ
普段撮影しないようなこういうスナップも、生き生きとしてくる

2倍テレコンTC-20E

いざサンニッパを持って鉄道写真を撮りに行くと、場所によっては300mmでも足りないなという撮影場所が数か所ありました。こういうときにテレコンバーターがあればな、と思っていたのですが、お世話になっているニシムラカメラさんで旧型の2倍テレコン「TC-20E」が安く手に入ったので、戦力に加えることにしました。

AF-I TELECONVERTERと記載がありますが、AF-SレンズでもAFが動きます。サンニッパに付けると600mm F5.6のスペックになります。F値は2段暗くなりますが、それでもF5.6の明るさを確保できるのが大口径レンズのメリットです。

サンニッパだけで撮影
TC-20Eを追加(600mm)

若干シャープネスの落ちは感じますが、AFの速さや使い勝手、トータルの画質に不満を感じる部分は一切ありません。
高価で重たいレンズを複数所持しなくて済む点がイイですね。

四日市駅へ流れ込む特急。多少甘い部分もあるが、ここまで止められれば次第点だろう
ボケ量も大きくなり、立体感が増す
先程の木のベンチを拡大。生き生きとしたタッチはテレコンを付けても変わらない。
600mmというと鉄道だとオーバー気味な部分もあるかもしれないが、ドアップも良いと思う。迫力のあるカットも生まれる

今までで一番”最高峰”の一本

今回のニコンのサンニッパは、間違いなく今まで僕が触ってきたレンズの中で最高峰の一本です。解像感、ボケ味、AFの速さ、強力なVR、どれを取っても他のレンズと比べて別次元です。

8万円のプライスは僕にとっては高額(僕が手にしたレンズの中で最高額)でしたけど、この価格でも破格だと思うくらいに完成度の高さを感じました。
もちろん、後悔はしていません。むしろ、タイミング良く手に入れられて大満足しています。もう、安い望遠ズームには戻れません(笑)

このサンニッパの一番の功績は、撮影の領域を拡めてくれたことです。これまであまりやらなかった”撮り鉄”をやりたいと思わせてくれるほどに、外へ持ち出したくなる存在なのです。

これからもサンニッパと一緒に今まで見られなかったカットを収めていきたいですね。

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!

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