200円のアイワスピーカーを発見
先日、仕事帰りに某リサイクルショップへ立ち寄りました。定期巡回ということもあり、とくに目ぼしいものはなかったのですが、ミニコンポ用と思しきスピーカーがペアで100〜500円くらいでいろいろ出ていたので見てみました。
100円のスピーカーはメーカーがわからず(後で調べるとパナソニックのラジカセ用らしい)エッジもボロボロ。エッジ交換の練習台になるなら面白そうだなと思ったのですがネットが分解できないのがネックとなり断念。500円のソニーのはカッコいいんだけど大きさ的に持ち帰れませんでした(笑)
そこで白羽の矢が立ったのが、200円のアイワのスピーカーでした。中国製でいかにも安っぽい出で立ちをしていたのですが、やすいし遊べるかな?と。
アイワはご存知のかたも多いかと思いますが、オーディオ全盛期の頃カセットデッキで名声を上げるもデジタル化の波にのることができず、末期の頃はテレビデオやミニコンポ・ラジカセ等の廉価製品が中心だったメーカーです。その後ソニーに吸収され2008年でブランドが一旦廃止となりますが、2017年に十和田オーディオが(新)アイワ株式会社を設立してブランドが復活しています。
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aiwa SX-NSZ1
で、買ってきましたw
型番は「SX-NSZ1」で、2000年発売のミニコンポ「XG-SZ1」のスピーカーのようです。(旧)アイワがソニーに吸収合併される直前、旧アイワ末期の製品です。
スペックとしてはフルレンジスピーカーで、インピーダンスは6Ω。オールプラのライトブルーの筐体です。単品オーディオ向けのずっしりしたスピーカーとは違い、めちゃめちゃ軽くて安っぽさ全開です。スピーカーケーブルは直付で分解改造なしに交換できない構造です。
インピーダンスが6Ωと高めなのでプリメインアンプでの駆動も問題はなさそうです。
ミニコンポ用らしい軽めの音
早速オーディオシステム1号に繋いで聴いてみると、やはりと言いますか、単品スピーカーの重厚な響きとは違い、非常に軽やかな出方をします。
高音域はサ行が刺さるほどキレがあります。最初聴いたとき、ソニーSS-S2より高音は良いんじゃないかと思ってしまいました。アイワのミニコンポは高音がキンキン気味になる傾向が強いようです。
一方の中低音域は“軽すぎ”で物足りなさを感じます。ストレートに言えばスカスカ。もうちょっと量感が欲しかったなとは思いますがフルレンジだし仕方ない面もあるでしょう。
解像度などももの足りない傾向が強くクリアとは程遠いですが、低音ボンボンしないので篭りは少なくてその点は良好だと感じました。
ながら視聴にならアリ?
200円ならこんなもんでしょう。200円の投資に対しての収穫はまぁまぁあったんじゃないかと。
ですが、残念ながら、リスニングには難しいかなとは思います。フルレンジスピーカーでは限界があります。
リスニング用途であれば、ミニコンポ用でも2WAYや3WAYでもっと音の良いのが捨て値でゴロゴロしているし、ハードオフのジャンクコーナーに行けば単品スピーカーがペアで数千円で普通に並んでいるので無理にフルレンジスピーカーをチョイスする必要はありません。
こういう安物スピーカーは作業中の”ながら視聴”に向いていると思います。例えば、比較的小さな職場なんかだったら音質をそこまで気にする必要性は低いでしょうから、こういうので充分です。
テレビ用としてもいいかと思います。ハードオフ等で2千円くらいのプリメインアンプとケーブルさえ用意すればテレビの内蔵スピーカーより音質向上が望めるかも。BSCSとか4K8Kなら単品スピーカーが欲しいですが、フルHD以下で地上波のワイドショーやバラエティ、ドラマ・アニメを見るくらいだったら充分すぎます。
あとはオーディオ機器修理時やジャンク機のテスト用とかに重宝しそうです。
こういう類のスピーカーは海外でも売りさばけず、日本国内のリサイクルショップでゴミみたいな価格で売っているので、お暇と場所があったら遊んでみてください。
僕が買ったやつはとりあえず予備用としときます・・・。