一週間ぶりの更新です。
本日発売となったTOMIXの「近鉄21000系アーバンライナーplus」が入線しました。
名阪ノンストップと近鉄21000系
近鉄特急は戦後まもなく登場しました。大都市大阪と名古屋を結ぶ名阪特急は着実に乗客数を伸ばしていきます。
しかし、東海道新幹線の開通により国鉄とのシェアが急激に逆転。名阪ノンストップ(甲特急)は2両運転が常態化し、単行運転も検討されるほどに追いやられてしまったのです。
その後度重なる新幹線を含む国鉄の運賃値上げで名阪特急のシェアは順調に回復。その名阪特急復活の集大成として30年前の1988年に登場したのが、アーバンライナーこと21000系だったのです。
斬新なフォルムと高い快適性で話題を得た21000系は早くも模型化のターゲットとなり、NゲージではTOMIXとKATOによる競作となりました。
名阪特急のエースとして君臨してきた21000系は2003年からデラックスカーの減車やバリアフリー化等の近代化改修が行われ、”アーバンライナーplus”に面目を一新。改造による車両数不足を補うために21020系(アーバンライナーnext)を投入し、この21020系に準じた車内設備となったのです。
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初のPlus仕様が模型化
しかし、TOMIXとKATOの両社ではこのplus仕様はおろか、登場時の姿での再生産すら行われませんでした。21020系も両社は製品化せずGMにその座を譲ってます。
TOMIXのカタログには長い間、問屋在庫すら全く無い21000系や30000系ビスタカー(更新前)がカタログに掲載されているという有様。実車改造から十年以上、花形の特急車両が模型化されないという異例の事態。
この流れを変えたのが50000系しまかぜの登場。登場翌年にTOMIXが模型化。30000系も現行のビスタEX仕様が出ました。
そして残った21000系ですが、実車誕生からちょうど30年、ようやく21000系の久々の製品化かつ初のPlus仕様のNゲージ化がTOMIXにより叶ったのです。
スミマセン、前置きが長くなりました。中身を見てみましょう。
予算の都合で限定品ではなく基本+増結の通常品をフル編成で導入しました。限定品は車番違い・TNカプラーフル装備。それに対して通常品は基本が3両紙パケなので今後の再生産も期待できるか?
21000系の斬新なフォルムは模型でもちゃんと表現されています。
ロゴの印刷も問題なく、いつものTOMIXクオリティ。そして、アーバンライナーPlusの特徴の一つである喫煙スペースとその窓。外観上で目立つポイントです。
付属編成の中間運転台。これがあることで6両でも8両でも需要に応じて対応できるようになっています。限定品は電連付TNになってるとか。
デラックスカーの車内は実車通りの赤系でまとめられていて、独立の座席配置もちゃんと再現してくれています。
ヘッドライト・テールライトはこんな感じで光ります。
近鉄車両は模型が充実
近鉄車両は最近勢力を強めているトミーテック連合(TOMIX/鉄コレ)だけでなく、GMやマイクロからも積極的に模型化されています。GMからも21020系のバリ展や各系列の新塗装が続々登場していて、近鉄ファンの人は”きんけつ”になっている方も多いのでは?(笑)
他の特急車だけでなく通勤車と並べたり、阪神車両と並べたり、いろいろなレイアウトに馴染む車両だと思います。
こんなにもワクワクする車両は初めてかもしれませんなw