幻のショップ「多田オーディオ」特製の「LUXMAN SQ505x」で美しい音色を味わう!

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みずにゃん

どうも、みずにゃんです。

今日は、久々にオーディオネタを一本いきたいと思います。
去年惜しまれつつも閉店した幻のオーディオショップ「多田オーディオ」さん特製の「LUXMAN SQ505x」を掘り下げます。

「多田オーディオ」について(改めて)

このブログでは何度か登場しているのですが、名古屋・大須に「多田オーディオ」という”伝説”のオーディオショップがありました。
過去記事でも紹介していますし他の方で熱く語られているサイトもありますので詳しくは各自で調べていただいのですが、このお店は単に中古オーディオの買取販売だけでなく、修理サービスを行っておられました。

その一環で、”音の良い”パーツに交換した特製品を販売していたことがあります。
なかでも多田オーディオさんが採用していた高音質化パーツのひとつが、ルビコンの「BlackGateコンデンサー」です。

今春に多田オーディオさんが廃業なされるにあたり、閉店の後片付けの見返りとして、店頭在庫であった「LUXMAN SQ505x」を引き取りました。このSQ-505xはまさしく主要部のコンデンサーをBlackGateに交換したもので、1人の顧客に販売したものの、数年して返ってきたものだったそうです。

BlackGateはもともとオーディオ専門に開発されたものではなかったらしいですが、多田オーディオ店主をはじめ、多くのオーディオファイルから高い評価を受けたことでオーディオ用に使うユーザーが多かったと聞きます。残念ながら、2007年頃に生産終了してしまっています。

LUXMAN SQ505xについて

「LUXMAN SQ505x」は、1970年代初頭のラックスを代表するプリメインアンプで、60年代末に発売された「SQ505」の改良版です。

当時のラックス500シリーズは「503」「505」「507」と3兄弟のラインナップで、ベーシックモデルの「505」からコストダウンした廉価版が「503」、逆に出力アップを図った上位モデルが「507」と差別化が図られていました。

ラックスらしいウッドケースに入った伝統的フォルムに、当時最新鋭だった技術をふんだんに取り込んでいます。この頃から各社で普及し始めたプリメイン分離をこのモデルでも導入されています。

ちょうど手元に、同じく多田オーディオさんから寄贈されたカタログがあるので、ご紹介しておきたいと思います。

これが、あのコンデンサー!

手元の実機を見てみましょう。
スタイリングはラックスマンと一発でわかるような佇まいです。ウッドケースもきれいです。

プリメインアンプなのでダイヤルやスイッチ類も賑やか。文字はすべて刻印されていて高品位。

プリ部とパワー部を分離できる構造ですが、スイッチでオンオフする仕組みです。他社機だとPRE OUTとMAIN INを物理的に繋ぐ必要があるものが多いですが、SQ-505xは内部的に接続があるためスイッチを切り替えるだけで済むのです。使いやすくできています。

電源ケーブルはもとから脱着式が採用されていますが、この個体は汎用インレットを挿すことができる改造がされているため、ケーブルのグレードアップも図りやすくなっています。

中身を開けてみると、赤色や金色のBlackGateコンデンサがこれでもか、というほど入っているのがわかります。この個体は主要な電解コンデンサの多くがBlackGateに交換されているようです。

すっきりとした音色が気持ちいい

今回はプリメインアンプとしてではなく、プリ・メインを分離させセパレートアンプとして試しました。プリアンプ「Aurex SY-Λ90」やパワーアンプ「Aurex SC-Λ90F」と接続して出音をチェックしてみます。
最終的にいろいろ試してみて、「Aurex SC-Λ90F」とのコンビで落ち着きました。SQ505xがプリアンプ役です。

オールド・ラックスマンへの従前のイメージは、基本的に柔和な音色が特徴でクラシック音源や女性ボーカルとの相性が良いとは思っていたのですが、それゆえかCDなどのデジタル音源との相性は今一歩かな、という印象でした。

ですがこのBlackGate入りSQ505xは、とてもストレートな出方をしています。脚色のない自然な味で、リラックスして聞けます。言葉で言うにはなかなか難しいのですが、クセのない、これぞピュア、な感じ(語彙力皆無ですみませんw)

純粋なプリアンプ「Aurex SY-Λ90」と比べると出力に劣る分、音の膨らみ方は小さく、高域・低域のピーキーな感じは否めませんが、家で聞くには充分なポテンシャルではあると思います
また、立ち上がり(起動)後30分~1時間はアンバランスになりやすく、暖機運転が必要です。QUADのESLも少し暖機運転しないと安定しないですからね。

ちなみに、プリメインアンプとしての音をヘッドホン端子経由で聴いてみましたが、やはり、すっきりとした音色です。

贅沢な音の世界を、独り占め。

今となっては絶版になってしまっているBlackGateコンデンサーが織りなす音の世界を見ることができました。高級感あふれる1台で聴く音は、何と言っても贅沢ものでしょう。

そんな贅沢な音の世界を独り占めできてしまう。本当に幸せだな、と思うばかりです。みず

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ありがとうございました!

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