
どうも、みずにゃんです。
今回は、前回レビューした「Satera MF232w」に引き続き、キヤノンのインクジェットプリンター「PIXUS TS3730」を深堀りしていきます。

こちらもコンパクトなインクジェット「PIXUS TS3730」
「PIXUS TS3730」は、PIXUSシリーズ複合機のなかで最もローエンドに位置する2024秋冬モデル。
キヤノンオンラインショップでも1万円を切る価格で販売されています。Amazonでは8500円前後で販売中。

こちらは複合機としての性能はそのままに、コンパクト性を高められています。その分、給紙が背面のみ、Wi-Fiは4止まりというあたりで、上位モデルとは差別化が図られています。
インクは4色で、顔料と染料のハイブリッドタイプ。昔のPIXUSローエンドからの流れで、必要なインクは「ブラック(365)」「カラー(366)」の2種類のみ。純正インクカートリッジは通常のものと大容量(XL)の2種類があり、大容量のほうが若干ランニングコストは抑えられるそうですが、それでもインクは割高なので、写真の印刷は最低限で済ませたいところ。

本体カラーはブラックとホワイトの2色展開。今回は、Satera MF232wに合わせてブラックカラーにしました。
コタツにも載せられるサイズ感で、置く場所を選びません。


もちろん「Canon Print」アプリ対応
このTS3730も、スマホアプリ「Canon Print」に対応し、スマホやタブレットから直接のプリントやスキャンを行えるほか、インク残量のチェックもできます。
すでにSatera MF232wを登録してしまっているので、TS3730の追加登録が最初はうまくいきませんでしたが、接続完了後はスムーズにプリントアウト・スキャンを行えています。

スキャンの精度は?
スキャンはカラーとグレースケールの2通り、保存形式はJPGとPDFから選択できます。
Satera MF232wと比較すると、解像感やグレースケール時の濃淡表現にはやや劣る部分があります。Satera MF232wでスキャンするほうがカチッとしています。
とはいえ、カタログや取説をスキャンする分には問題のないクオリティだと感じます。スキャン速度は両機であまり変わらない感じです。

「Canon Print」からのスキャンの場合、Satera MF232wは解像度を150dpiと300dpiから選択できますが、TS3730ではそれが調節できません。Satera MF232wで行うほうが無駄がなさそうですね。
プリントアウトのクオリティは??
ローエンドモデルでインクも独立カラーではないため、印刷クオリティはそこまで高いわけではありません。
同一写真(VAIO Pro PJをスマホで撮影したもの)を「Canon Print」から「文書印刷」でコクヨのプリンタ共用紙にそれぞれプリントアウトしてみました。

トータルでは、Satera MF232wに軍配が上がる感じですね。TS3730の黒インクは文字に強い顔料インクなので、今回のVAIOの天板のような塗りつぶされたようなグラフィック表現には適さない感じです。
TS3730は、全体的に黄みがかった仕上がりで、VAIOのブラックカラーをうまく引き出せていません。
対してSatera MF232wのプリントは、VAIOのブラックカラーをしっかりと引き出しています。こちらも背景のムラはあれど、TS3730よりは安定しています。

普通紙にモノクロプリントをする前提なら、間違いなくSatera MF232wのほうが上でしょう。
このほか、L判写真も複数枚プリントアウト。こちらは、家庭用プリンターとしては、まずまずの仕上がりだと思います。


ただ、カラーインクの減りが想像よりも早く、通常容量では50枚ほどで無くなってしまうかも。写真メインでなくとも予備インクは大容量(XL)バージョンを買うべきですね。
TS3730のプリントでもう1点気になるのが、斜めに用紙が入りやすいこと。用紙のセットアップが悪いと、印刷途中で紙が斜めってしまうことが何度かありました。とくにL判写真をプリントする際は気を使ったほうがいいかもしれません。
家でプリントする楽しさを
今回、2記事にわたってキヤノンの複合機をレビューしてきました。
プリンターは無くても困る存在ではないのは確かですが、やはり、あったらあったで便利なアイテムだというのを改めて感じる良い機会となりました。
写真もデータにしておくだけではもったいないですから、ときおりPIXUS TS3730を使って写真をプリントする楽しみを味わいたいものです。 みず


最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!

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