ツアーバスから参入の「さくら高速バス」
最近の高速バスは格安で移動できる“格安バス”が隆盛を極めています。それらの格安バスは、もともと貸切のツアーバスとして参入し、事故が相次いだことから法改正で乗合バスに変更されたものです。
この業界では最大手のウィラーが有名ですが、同じく貸切のツアーバスからの参入組に「さくら観光」の「さくら高速バス」があります。友人からの紹介で知った「さくら高速バス」は、その人曰く「名古屋〜東京で利用しているが、安全で接客も良くて快適で、ポイントも貯まる」と聞きました。
早速使ってみました。
運賃、(平均)2,000円と安いしね!
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東京ー名古屋便に乗車!
①2018年1月 夜行便 名古屋駅→バスタ新宿
夜行便は名古屋駅西(太閤通口)から発車します。
集合場所は太閤通口の噴水前で、屋外です。寒い中でも雨の中でも外で待機していなければならないのはマイナスです。
真横にはJRバスの暖房の効いた待合室と乗り場があり、待合室だけでも使わせてくれるといいなぁと思ったのですが・・・。
まぁ好きで安いバスにしてるので文句の付け所じゃないかもしれませんが。
この日は都内までは順調でしたが、都内の大雪で首都高速が全面通行止めとなり、新宿まで下道。定刻から15分ほど遅れての到着でしたが、特にトラブルもありませんでした。
②2018年1月 夜行便 東京駅鍛冶橋→名古屋南
①の復路です。バスは池袋始発で東京駅鍛冶橋駐車場(八重洲口から徒歩10分で有楽町のほうが近い)に立ち寄ります。
23時過ぎの鍛冶橋駐車場は待合があるだけ名古屋駅よりマシなものの、待合所は狭く、窓の桟に腰掛けている人がいるくらいに超満員。
バスが到着し、乗ろうとしたら、運転士からこう言われました。
中国人のカップルが急遽乗車されますんで、通路側席で相席してもらえませんか?
たかがシナのバカップルのためにせっかくの窓側席を誰が譲るもんか!!
「通路側だと酔う」という理由で断りました。結局、そのバカップルは乗車しなかったとか。
名古屋南は、ささしまライブの横で名古屋駅まで徒歩15分を要します。
また、この便はもともと日本車での運行ですが急遽韓国ヒュンダイの車両に変更になっています。こういう変更が頻繁なのも格安バスの特徴(デメリット)です。
③2018年11月 昼行便 名古屋南→バスタ新宿
朝に出発する昼行便です。ささしまにある名古屋南バス停はベンチすらなく名古屋駅太閤通口より悪いです。トイレは近くのファミマに行く必要があります。
発車後は順調に新東名を走り、ほぼ定刻で到着しました。
昼行便なのでプライム・ビデオなどで映画を見るのにちょうどいい感じでした。
④2018年11月 夜行便 バスタ新宿→名古屋南
バスタ新宿は大手バス会社も乗り入れるだけあって、待合所にゆとりがあり、椅子さえ確保できれば快適にバスを待つことができます。
運行状況に特に問題はなかったです。
⑤2021年11月 夜行便(NA11便) バスタ新宿→名古屋栄
久々に利用しました。今回もバスタ新宿発ですが、0:30発と遅めのNA11便をチョイス。シークレットプラン・さくら観光アプリからの予約で1人1,800円を切りました。この便は関連会社の昌栄高速運輸さんの運行で、千葉県市川(23:40)を発車した後、バスタ新宿に立ち寄り、名古屋南(6:15)を経由して名古屋栄(6:40)までのルートです。
この便もコンセント付き4列シート車。車種こそVIPライナー名古屋1便と同じふそうエアロスターですが、設備や座席のクオリティは安い分ややダウンします(プライベートカーテンやブランケットなどがありません)
この日は空席が目立ち、後ろの列の乗車がなかったのでフルリクライニングで比較的楽に移動できました。東名集中工事による渋滞もあるも新東名に入ってからは快調に飛ばし、終点栄には早着でした(栄に6:22ごろ着)
トイレ休憩は海老名SAと遠州森町PAです。
最安で東京へ遊びにいける手段
以上4例で共通して言えることは、バスの設備そのものは大手バス会社の4列シート車と大差ないことで、コンセントやトイレはちゃんと完備されているし、夜行便での消灯やカーテンなどの配慮もきちんとなされていました。
その点はとても良いことだと思います。
運行に関しても、特に問題は感じられず丁寧な案内だと思います。
その反面、乗車するバス停に待合所がなかったり、駅から遠かったりして乗車前後で多少の不便を強いられることがやはりマイナスでしょう。とくに名古屋側の格安バスターミナルは待合室がないなど冷遇っぷりがひどいです。
東京から乗る際は、大手バス会社も利用するバスタ新宿発をオススメします。
逆に名古屋から乗車する場合、完全屋内のVIPラウンジで待てるVIPライナーも選択肢に入ります。多少割高ですが、待合スペースや車内設備などでさくら高速バスを圧倒していますので、夜行便の場合はVIPライナーもおすすめです。
名古屋からですと対東京は格安バスとJRバスの早値早得の運賃差がある程度あるため、格安バスのアドバンテージは大きいです。移動費を節約することで、滞在先でちょっとした贅沢も可能ですしね。
いっぽう、対大阪はJRバスでも最安1500円で移動できることからアドバンテージがないに等しく、格安バスの参入はウィラーのみです。なので、名古屋から大阪へ行くときはJRバスか近鉄特急をオススメします。
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格安バスは安く移動したい人の願いを叶えてくれる魔法のような存在ですね(笑)