国産スピーカー「Technics SB-F20」と「ONKYO D-150」に迫る!

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今日はこんな記事です

海外製スピーカーたちの導入によって、ついに引退することが決まった国産スピーカー。その中で、一時期メインシステム(オーディオシステム1号)でも活躍した、「Technics SB-F20」と、「ONKYO D-150」の2つのスピーカーを紹介します。

前回の記事で、オーディオシステムの近況をお伝えしました。中でも、スピーカーの導入に注力し、舶来スピーカーに国産スピーカーが置き換わることになりました。

今回は、その舶来スピーカーたちの導入により、活躍の場を失い引退の道を歩むことになった国産スピーカー2種、「Technics SB-F20」「ONKYO D-150」の2つを紹介します。

車載もできるユニークなモデル Technics SB-F20

テクニクスの「SB-F20」は、半年ほど前、トリオKT-800をはじめとするオーディオシステム3号が導入されたときに、イトケンさんから買ったものです。

「SB-F20」は、1982年発売の3wayスピーカー。ほぼ三角柱の形状をしたユニークな形状で、いろいろな置き方に対応しているのが特徴です。この形状なので、室内だけでなく、ダッシュボードに置くスタイルで車載で使用することも可能です。壁掛け用や車載用の金具もオプションで用意されていたようです。

横置きにも縦置きにもできるのですが、置き方に応じてツイーターとミッドレンジユニットを回転できる構造です。そして、縦置き時はバスレフ型、横置き時は密閉型と方式を切り替えることができるのです。

そして、使用環境に応じて、インピーダンスの切り替えも可能。4Ωと8Ωの切り替えが可能で、通常は8Ωで使用し、車載時は4Ωと使い分けが可能です。高域ヒスノイズが発生しやすいカーコンポでは、フィルター回路が働く4Ωが適しているようです。

外観はプラ製のシルバー色エンクロージャーで、残念ながら高級感はありません・・・。

音は硬い出方

気になる音質ですが、うーん、音色変化に乏しいですねえ・・・。

アンプによって出方に差はありますが、全体的に硬くゴリゴリとした音です。表情変化がないので非常にツマラナイ音です。バスレフ時も密閉時も音質には大差ない印象です。

ミニコンポ付属のスピーカーからのグレードアップには充分でしょうケド、ピュアオーディオには不向きでした。

残念ながら、今は動作確認用の予備機となって押入れの中で眠っています。

ONKYOが一番音が良かった頃の普及機 ONKYO D-150

今日もうひとつ紹介したいのが、ONKYOの「D-150」というスピーカーです。

このスピーカーはSB-F20よりも前に、ソニーSS-S2に続く待望の2組目のスピーカーとして導入し、1号2号どちらのシステムでもスピーカーで音が鳴らせるようになりました。

ONKYO D-150は、バブル期に発売。「Liverpool」シリーズの1モデルとして発売され、Liverpoolシリーズのエントリーモデルの役割を担っていました。ONKYOのスピーカーはこの頃が一番音が良かった頃であったようです。

上位機のD-200などはよく見かけるのですが、D-150はそれほど売れなかったのか中古のタマ数はそれほど多くはないようです。

見た目はオーソドックスな2wayスピーカーで、安っぽさはありません。質実剛健といった感じです。

ポップスを手軽に聴くなら

D-150の音は、重厚というよりは軽めのテンポで、ポップスを聴くのに向いた音となっています。全体を通してゴリ押し感がなくスッキリとしていて、BGM的に使うなら充分実用的です。

ミニコンポからのグレードアップはもちろん、ピュアオーディオの入口として使うならまあアリなのでは、と思います。ぜひともインシュレーターを使ってあげたいスピーカーです。

僕んちでは、ヤマハNS-1導入でいったん引っ込みましたが、年明けに一時復活しました。

とはいえ、NS-1や舶来スピーカーと比べると、悪くはないんだけど、う~ん微妙という域からは最後まで脱せませんでした。

結局、インフィニテシマルやMercury m2が入ったことでもう使わないだろうと思い、先月フリマアプリにて放出しました。今は購入者さまのところで、きっと活躍していることでしょう。

国産スピーカーが舶来スピーカーに負けた理由

ところで、いつの間にか舶来スピーカーにシフトしていた僕ですが、なぜ国産スピーカーに否定的になってしまったのか?

それは、単純な話で、舶来スピーカーのほうが表情の変化に豊かで音質がいいから、それだけです。

海外のメーカーは、もちろん全てがそうではないのですが、実際に開発者自分たちの耳で確認しチューニングをしていました。これに対し国内メーカーは、物理特性を最優先し、自らの耳によるチューニングなどは二の次だったのです。

それでもバブル期は開発費用も充分に取れていたので、ビクターSXシリーズ、ヤマハNS-1、オンキヨーLiverpoolシリーズなど名機も多かったのも事実。90年代に入ると、音のいい国産スピーカーは段々と姿を消していきました。

また、80年代に繰り広げられたいわゆる”598戦争”[1]各社が大型のフロア型スピーカーを59,800円で競って出していましたも、国内スピーカーの評判を落とす一因にもなっていると思います。598戦争をいち早く撤退したヤマハが方針を改めてNS-1をリリースし高評価になったのはいかに598スピーカーが駄作揃いだったかを裏付けているようです。

インターネットが普及し舶来スピーカーを入手しやすくなったことで、インフィニティのようなマイナーブランドの舶来スピーカーも評価されることが増えてきているようです。


もちろん、国産スピーカーはすべて駄作ではないのは事実です。実際、ヤマハNS-1はとても良いスピーカーだと思います。でも、インフィニテシマルとかタンノイMercury m2とか英国産のデノンSC-E212の音を聴いていると、もう戻れないな、という気がしてしまって。

ごめんなさい、グダグダ書いてしまいましたが、好みは人によって違うと思うので、国産も外国産も色々聴いてみて付き合うスピーカーを決めたいところですね。

僕はしばらくスピーカー投資はお休みにします・・・(^_^;)

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!

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脚注

脚注
1各社が大型のフロア型スピーカーを59,800円で競って出していました