“撒き餌ナノクリ”「AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED」で愉しむ!

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みずにゃん

どうも、みずにゃんです。
猫を撮ってたら、マクロレンズの魅力に惹かれ始めてしまいました。まだ手にしたことのなかったAF-S Micro 60mm f/2.8Gを買って、マイクロニッコールの世界に飛び込みました。

マイクロニッコールへの誘惑

前回の記事で紹介したsmc PENTAX-FA Macro 100mm F2.8を買ってから、100mm前後の中望遠マクロレンズの魅力に取り憑かれてしまいました。12月、ためしに猫カフェに行って撮ってみたら思ったよりも好感触で使いやすさも画角も猫撮りに最適ではないか、という気がしたんです。

一度このFA100mmマクロをマウントアダプター介してニコンZ6に付けてみたところ、柔和な写り方をします。
これをAFで動かすことができれば最高なのにな・・・、と。

一方で、ニコンのシステムで手持ちのレンズで接写が得意なレンズはなかったのである程度距離をおいて撮るスタイルが主体で”近づいて”撮るスタイルはできなかったのです。

FA100マクロの写りを見て、Zマウントでも不足なく使える、純正マイクロニッコールの存在が気になりだしはじめたのです。

過去に使ったことのあるマイクロニッコールはAi Micro Nikkor 55mm F3.5だけ。今までは接写をするときは接写性能の高いコンデジを使うか、トキナーのAT-X50-250mm(このレンズはマクロモードがかなり使える!)を使ったりして凌げていたので、マクロレンズを使うシーンはほとんどなかったのです。

その傍ら、サンニッパ、Z40mm、と単焦点レンズを軸に再構成を考える中で、50mmオーバーの標準レンズと、中望遠レンズをAF-Sマイクロニッコールで揃える、という展開を思いつきました。
こうして、AF-Sマイクロニッコール兄弟、60mmと105mmの導入を決めたのです。

ナノクリだけどお手頃価格のシンプルレンズ

まず目に付けたのは、標準60mmのほう「AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED」です。
AF不良だけどカビクモリなしの個体が某店に昨秋からずっと置いてあったのですが、年が明けて行ってみると値下げされていて手頃になっていたので買いました。

Micro 60mm f/2.8Gはニコンご自慢のナノクリスタルコートが採用されているのですが、ナノクリスタルコート採用モデルの中では最も定価が抑えられていて、このレンズでナノクリスタルコート入門をされた方も多いのではと思います。
ニコン側もこのレンズは廉価モデルと考えてたらしく、ナノクリスタルコート採用モデルでは唯一金リングが施されていませんし、全数海外生産(タイまたは中国)でした。

ナノクリスタルコートが施されているのでNマーク付き

最短撮影距離は0.185m(18.5cm)で、等倍撮影に対応しています。

かつての55mmを意識したコンパクトなサイジングです。コンパクトな分、手ぶれ補正(VR)は付いていないので、FマウントやZマウントAPS-C機で使うときはやや気を使います。
フード(HB-42)は丸形でちょっと安っぽいです。

実はAF-S Micro 105mm用の花形フード(HB-38)も使用可能。実際に試してみたところ、フルサイズでも近距離・遠距離ともケラレや周辺減光なく使えることが確認できました。ただし、最短撮影距離まで寄れなくなるのでその際はフードを外す必要があります。

HB-38を装着

スイッチはAF-M切り替えだけでシンプルです。フォーカス制限スイッチくらいはあるといいなあとは思いましたが・・・。

Micro 60mm f/2.8Gはインナーフォーカスを採用しているため、近接撮影の際、ボディには実絞り値が表示されます。実はニコン機に実絞り値表示があることを知らなくて、最初テストしたときに絞り不良か?と勘違いしてました・・・(笑)

AF不良とありましたが、サンニッパと一緒で近距離と遠距離の行き来がスムーズに行きにくいものの、AFそのものはしっかりと動作しています。マニュアルフォーカスもやりやすいのであまり気にはなってません。

写りはちゃんとナノクリレンズ

描写はさすがナノクリスタルコート採用モデルとだけあって、しっかりとしています。カチッとした出で立ちでシャープネスの高さをマジマジと感じる画です。

ボケは絹のような滑らかさとか、とろける感じとまではいきませんが、充分美しいタッチだと感じます。

ぐっと寄ってみると猫のどアップが楽しめる
ややボケ玉が楕円状になりやすいが、マイクロ105mmの絞り開放よりは良い
ピクチャーコントロール:セピア
絞り開放はやや周辺減光が強く出る

もちろん遠距離の描写も不満ないレベルに仕上がっています。ちょっと望遠に寄っているので被写体を大きく見せるようなスナップ写真にも好適。とにかく万能なレンズです。

日常風景を切り取るのに使い勝手が良い
ピクチャーコントロール:グラファイト
気になった部分だけを切り取って主張させられる
ピクチャーコントロール:デニム
AFも快速なので猫撮りにも使いやすい

60mmで継続してほしかった

ニコンの標準マクロは、Zマウントでは50mm(NIKKOR Z MC 50mm f/2.8)となって広角よりになりました。ですが広角化してしまったぶん、画角が必要以上に広く、もう一歩足りないと思う部分もありそうな気がします。Zマウントの50mmはf/1.2Sとf/1.8Sもありますし、かといってS-Lineのf/1.8Sより下のグレードであるのに大きな価格差もなく、微妙な立ち位置にあると感じます。S-Lineでない(=ナノクリスタルコート不採用)のもマイナスポイント。
画角が被らない60mmで出してほしかったな、というのが僕の感想です。

AF-S Micro 60mm f/2.8GはFTZ/FTZ IIを用意すればZマウントでも完全に動きます。むしろZマウントフルサイズはボディ内VRがあるのでFマウントよりも取り回しやすい気もします。中古相場もこなれてますし、Zマウントネイティブにこだわりがない人はナノクリスタルコートも入っているAF-S Micro 60mm f/2.8Gもぜひおすすめしたいところです。

FTZ II ⇩

こうしてマイクロニッコールの虜に捕まった僕。当然ですがこの物語は60mmだけでは終わりませんでした・・・(つづく)

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!

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