どうも、みずにゃんです。
今日は前回に引き続き、16インチMacBook Pro 2019モデルの話です。
Windows11を入れる
このMacBook Proでは、macOSをメインに使うことにします。Adobeはもちろん、VRoid StudioやCities SkylinesもmacOS版で使えます。ただしSteam版ウイニングポストはWindowsでしか動かないのと他にもWindows環境が必須のときもときどきあるので、BootCampでWindows環境を用意してあげます。
コーエーテクモ側はBootCampでの動作を「正常に動作しない」としてサポートしていないため、Windowsのライセンスを購入する前にウイポの動作テストを行い、プレイできることを確認してからWindows10のライセンスを入れました。
今回はこれにとどまらず、Windows11へのアップデートをかけてみます。本来、Windows11はTPM2.0が有効でないとアップデート前のチェックで弾かれるのですが、このTPM2.0チェック工程をスキップさせることでMacのBootCamp上でもアップデートを可能にします。
公開されたばかりのバージョン23H2のISOをダウンロードして、アップデートに成功。OSの動作そのものは問題なく行えているのですが、サウンドドライバだけはうまく動作してくれず本体スピーカーから音が出ない不具合がありました。USB出力やBluetoothは使えるのでこの部分は割り切って使うことにします。
後日BootCampソフトウェアのアップデートを行ったところ、正常にサウンドが動作するようになり、現在は不具合無しで動かせています。
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気になる処理速度は?
処理速度がどこまで向上するのか気になるので、Geekbench6を用いてSurface Book2・13インチMacBook Pro(2019)と比較してみました。16インチはmacOSとWindowsで速度差があるのかも検証してみました。
16インチ MacBook Pro | 13インチ MacBook Pro | 15インチ Surface Book2 | |
---|---|---|---|
CPU シングルコア | Core i9 9980HK 【macOS】1261 【Win】1472 | Core i7 8569U 1352 | Core i7 8650U 934 |
CPU マルチコア | Core i9 9980HK 【macOS】6633 【Win】7068 | Core i7 8569U 4635 | Core i7 8650U 2861 |
GPU オングラフィック | UHD630 【macOS】4673 | Iris Plus Graphics 655 4751 | UHD620 5220 |
GPU 外部グラフィック | Radeon Pro 5500M 8GB 【macOS】31407 【Win】33388 | ー | GTX1060 6GB 30720 |
CPUに関してはSurface Book2と比較して大きな速度アップです。Surface Book2のCore i7はベースクロックがそこまで高性能ではないこともあり、同じ世代でベースクロックの高い13インチMacBook Proにも届かない結果となりました。物理コア数が増えたことでマルチコアのスコアも純粋に伸びています。
一方でグラフィックに関しては誤差の範囲と見てもいいような気がします。Radeon Pro 5500Mが能力的にはラップトップ向けGTX1660には敵わないという感じのようで、VRAMが8GBでもRTXのミドルクラスほどの処理能力は期待してはいけないっぽいです。
そもそもMacBook Proは動画編集などのクリエイティブ方面に適したチューニングで、ゲーミングを意識しているわけではないのです。ゲーミングノートとして考えている人には注意が必要かも。
とはいえGTX1500/1600系クラスの能力はあるので、軽めのゲームしかしない、など割り切れるならアリだと思います。Fortniteやドラクエは普通に動くと思われるスペックです。
興味深いのが、macOSで計測したときよりも、Windowsで計測したほうがCPU/GPUともに1割近く高スコアだったことです。これは誤差とは言い切れず、高負荷で動かすならWindowsで動かすほうがスムーズかもしれません。ちなみに、BootCamp時のグラフィックはRadeon Pro固定になる挙動です。
実際に使ってみてどう?
Cities Skylinesですが、Surface Book2でプレイ時よりもセーブデータのロードタイムが6割程度(3分以内)に短くなり、プレイ中の引っかかりもかなり少なくなりました。ファンの回転や発熱はあるものの、フルで”悲鳴”を上げている、というほどではない印象です。CPUとRAMのスペックアップが功を奏していると言えるのではないでしょうか。
Cities SkylinesはMac版では使えないMOD(exeファイルを要する)や文字入力の不具合があり、結局Windowsで動かすことにしました。コンテンツマネージャーでのMODのオンオフが非常に早くなり、移行がスムーズでした。
VRoid Studio操作時も、保存や切り替えに要する時間が短くなって、よりサクサクと進めることができています。もちろん他の用途でも、macOSでもWindowsでも自分の用途は無理なくこなせている感じです。
VRM関連はどちらでも行えるようセッティング。編集データはGoogleドライブで同期をかけているので、ローカルにファイルがなくても問題なく作れます。
Surface Book2を初期化できたら、イラレ等のAdobeアプリも両方で起動できるようにするつもりです。
16インチMacBook Proのここがイイ!&BAD!
16インチMacBook Pro(2019)のイイと感じた点と、イマイチに感じた点を書いていきます。
◎:デカイは正義の大画面
なんといっても、16インチRetinaの迫力。Windowsで使っていても美しいと思えるレベルです。
グレアタイプではあるのですが、反射は極力抑えられているので、くっきりした感じを維持しつつ、ダークモード時でも映り込みの少ない快適さ。Surface Book2はテカテカで幻滅してたので・・・。
単体でもマルチタスクが快適ですが、iPadとSidecarで繋いで拡張も可能で、Macの強みですね。
◎:安心のMagic Keyboard
シザー式キーボードはバタフライ化以前から採用されてきた経緯もあり、安心を感じる部分。打鍵感はラップトップではThinkPadに次ぐレベルで、長時間も快適です。
◎:両OSが使えるフレキシブルさ
MacはmacOSとWindowsの両方を正規ライセンスで使用できます。これはMacだけの特権です。WindowsPCとしてもスペックそのままで使える点は嬉しい。Windowsを入れることで多用途で使える万能パソコンになるのです。
◎:USB-C充電
高性能ゲーミングノートだと専用ACアダプターを要することも多く不便そうですが、MacBook Proなら100Wアダプターと100W対応ケーブルさえあればいいので、Apple純正ももちろんありですが、好みで充電器をチョイスできるので、チョイス次第でかなり軽量になります。
◎:ラップトップ最高クラスの内蔵スピーカー
13インチでもあげた点ですが、内蔵スピーカーのクオリティはいろんなノートパソコンを見ていてもトップクラスだと感じます。
◎:Appleならではの愛着持てるプロダクトデザイン
アルミニウム削り出しの不変スタイルがAppleらしいところ。非常にシンプルなデザインテイストで愛着を持てるのはもはや語るほどのものではないでしょう。重量はありますが薄いってのもMacBook系の大きなメリットですね。
△:バッテリーは厳しい
バッテリー駆動状態でイラレなどを使用していると、2時間半くらいしか持たないです。ブログを書いたり、スキマ時間で使うくらいならこれでも充分ですが、重たい作業をするときはコンセント席が必須です。
△:USB-Aは一口欲しかった
ポート数は足りてますがUSBマウスを普段から常用しているので、1口はUSB-A端子が欲しいのが本音ですね。ハブやアダプタを要するのがスマートじゃないです。トラックパッドも使えるのですが、マウスに慣れているので・・・。
USB-Aをつけないから薄くできているし、仕方ないかとは思いますが・・・。
これ一台ですべて完結!
というわけで、僕の望む用途はすべてこの16インチMacBook Pro一台で足りるようになりました。通勤の合間にこうやってコーヒーを啜りながら記事を書いていくのもなかなか乙ではないでしょうか・・・。
しばらくはこの16インチMacBook Proでいろいろやっていければと考えてます。 みず