台車マウントの旧製品
イトケン氏よりTOMIX電気機関車のKATOカプラー化の依頼を引き受けました。
実は先日EF81のレインボーカラーを某所で安価で購入されたのですが、客車の端部をKATOカプラーで統一することとなり、カマの方もKATOカプラーにすることが必要となったのです。
TOMIXのEF81には製造期によって3種類に大別できます。
- ウエイトがぎっしり積まれた初期(台車マウント)
- ボディや動力構造を見直して大幅なディティールアップに成功した中期(ボディマウント)
- ボディ構造は基本そのままに、動力のフライホイール化と手すりや解放テコなどの細部をより実感的に高めた現行品
過去にKATOのスカートにまるごと交換したトワイライト色はこれに当てはめると中期のものであり、今回のものが同じ中期タイプであるならば同じ手法でやろうと思っていました。
しかし、手始めに分解してみるとウエイトがぎっしり積まれた初期のものであり、KATOのスカートを取り付けるとなると、本体と一体のスカートや台車マウントとなっているカプラーポケットの切除が必要となり改造の手間を要します
自分の所有機なら改造を試してもいいのですが・・・今回は他人所有のものなので可能な限りリスクを伴わない方法はないかと考えたのです。
そしたら、もっと簡易な手法を開発できたのです(爆)
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オリジナルに復元可能なKATOカプラー化
まず、台車を分解します。
台車が分解できたら、磁石とアーノルドカプラー(Mカプラー)を取り外しておきます。
用意するKATOカプラーは、ベーシックなKATOカプラーNのAタイプ。
これを組み立てジャンパ線を切り落としておきます。
[鉄道模型]カトー (Nゲージ) 11-721 KATOカプラーN JP A(黒・20個入) 価格:300円 |
空いたカプラーポケットへゴム接着剤を使って取り付けます。
あとは台車を組み立てて終わりです。
もう一度言います。これで終わりです(笑)
この方法のメリットとデメリットは、
メリット
- とにかく容易な方法でKATOカプラー化が行える
- 車体に一切キズをつけることがない
- 必要なのはKATOカプラーNのみであるので入手しやすく安価で済む
- もとのアーノルドカプラー(Mカプラー)の状態に復元ができる
デメリット
- スノープロウがないという初期EF81の欠点を引き継いでしまう
- 現状ではより細密なKATOナックルカプラーが使用できない
ということで、見た目よりも実用的な方面を重視するのであれば、メリットの多いやり方です。
強度はどうなの?
自分がいつも多用しているゴム系接着剤というものは、大容量のが100円ショップで簡単に入手しやすいだけでなく、自分が使っている限りでは瞬間接着剤やタミヤセメントよりも強力ではないかと思っています。ダイソーで買えるコニシ製が最強です。
都内各所のレンタルレイアウトにて試運転を行ったところ、後ろがE26カシオペア6両+EF510という編成でも難なく走行できていることが確認できています。(そういえば車番が実車と一致していないのはなぜだ?w)
夢空間さんにて
スーパーエクスプレスレインボーはもちろん、北斗星やカシオペアのフル編成でも十分対応できるものではないかなと思います。
実際取れてしまってもまた付け直せばいいだけですからそれほど問題ないでしょうしw
というわけで、この状態でイトケン氏へお引き渡し予定です(^o^)
補足 歴代EF81について
歴代のTOMIX EF81については、以下のように世代分けができることがわかりました。
世代 | カプラー | 特徴(変更点) | 登場年 |
初代 | 台車マウント |
| 1978年 |
2代目 |
| 1979年頃 | |
3代目 |
| 1981年 | |
4代目 |
| ? | |
5代目 | ボディマウント |
| 1992年 |
6代目 |
| ? | |
7代目 |
| 2013年頃 |
5代目までは松本吉之著『鉄道模型考古学N』に準拠し、それ以降は個人的な解釈です。
これに当てはめると、今回のレインボー塗装は4代目に当たります。
その他当鉄道所有のEF81では、北斗星色が5代目、トワイライト色(基本セット)が6代目、400番台JR九州仕様(2019.3.26入線)が7代目の現行製品に当てはまります。
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