今日は、昨日発売となった鉄道コレクションの新製品、叡山電鉄の「ひえい」と「721号車」を詳しく見ていきます。
叡山本線の主・700系
叡山電鉄(叡山電車)は京都の北東エリアを走る京阪電気鉄道子会社の中小私鉄で、叡山本線と鞍馬線の2路線を運営しています。
叡山電車といえばどうしても鞍馬線のイメージが強く、観光車両「きらら」(900系)だったり、今さぞかし見頃であろう”もみじのトンネル”だったり。叡山電車=鞍馬へ行く電車というのが一般の方のイメージかも知れません。
しかし、その叡山電車の“本線”は鞍馬方面ではなく、八瀬方面へ伸びています。叡山本線は出町柳を出て宝ヶ池で鞍馬線と別れ、そこからたったの2駅で終点の八瀬比叡山口駅にたどり着きます。およそ15分のショートトリップとだけあって、基本的には1両の電車がトコトコ往復してるだけです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A1%E5%B1%B1%E9%9B%BB%E9%89%84%E5%8F%A1%E5%B1%B1%E6%9C%AC%E7%B7%9A
八瀬”比叡山”口駅の名にもあるように、世界遺産比叡山への大事なアクセスルートの一つになっています。春〜秋は比叡山アクセスの役目を果たしているわけです。[1]冬季は八瀬側のロープウェイが休止となるため、鉄道アクセスは大津側(JR湖西線・京阪石山坂本線)のみとなる
その叡山本線の主力車両が700系です。700系は旧車の走行機器を流用していますが、種車を基準にデオ710、デオ720、デオ730の3形式が存在しています。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A1%E5%B1%B1%E9%9B%BB%E9%89%84700%E7%B3%BB%E9%9B%BB%E8%BB%8A
この700系ですが、最近動きが激しいのです。731号車は去年、観光列車「ひえい」に改造され、今年のローレル賞を受賞しています。
また、722号車が更新工事を受け、バリアフリー化や案内設備、塗色などをリニューアル。今年3月より運用に入っています。
さらに、以前よりアニメとのタイアップでのラッピングが非定期で運用されていたり、三陸鉄道カラーを施して運行したりと話題に事欠かない車両です。
■現在の700系の塗色一覧
711 | 緑(山) |
712 | 三陸鉄道カラー(〜2020.3) |
721 | 緑(山) ←今回鉄コレ化 |
722 | 朱色(リニューアル車) |
723 | 黄緑(新緑) |
724 | 青(かわ) |
731 | ノスタルジック731 |
732 | 観光列車「ひえい」 ←今回鉄コレ化 |
<スポンサードリンク>
観光列車「ひえい」
700系はこれまでNゲージの完成品の製品化には恵まれたことがありませんでしたが、ついに鉄コレから、観光列車「ひえい」と721号車が製品化されました。
まずは「ひえい」から見ていきます。
「ひえい」は楕円を多用した車両デザインとなっています。深緑の塗色は昨日紹介した「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」に近い色で、高級感を与えますね。ただし、こちらは「瑞風」とは違い光沢がなくラメ処理もなされていないため、模型としてみたときの質感は大きく違います。
「ひえい」ロゴや方向幕等の印刷は鉄コレとしてはまぁ頑張ってるかな、という感じでしょうか。
前面の楕円は見栄えを意識してかボディと一体になっているため、床下を外す際はスカートと連結器を外す必要があります。
721号車を見る
続いて、通常色仕様の721号車を見ていきます。
721号車には緑色の帯と「山」のアイコンが描かれています。
「えいでん」表記、京阪ロゴ、方向幕の印刷はこちらも特に問題なく、造形で問題ある部分もなさそうです。型式は違いますが床下は共通パーツで、車両デザインのほか、パンタグラフに差異があります(721号車は菱形、「ひえい」は下枠交差形)
なお今回、「ひえい」を動力化し、721号車はKATOのトレーラー車輪でN化しました。実車は1両単位で動いていますが、いちいち1両ごとに動力ユニットを入れていたらお金が馬鹿になりませんから、当鉄道では当面の間は2両連結スタイルを採ることにしました。
動力ユニットに付属のカプラーパーツとTNカプラーを使用しています。「ひえい」側は若干余裕がなさそうに見えますが、レンタルレイアウトだと最急で使われていることが多いであろうC280カーブの通過は問題ないようテストしています。
ここまで来ると期待したくなるバリ展
これで900系の「きらら」に続き、700系の2種も揃いました。
ここまで来ると、鞍馬線用の800系も欲しくなってきますね。こちらも鉄コレでの製品化に期待したいところです。
あとは、700系のカラバリもぜひ期待したいところです。黄緑、青色のほか、リニューアル車もいずれ出ると思いますんで楽しみに待ちたいと思います。トミーテックさんは三陸鉄道さんとも仲がいいですので、三陸鉄道カラーも出ないかな?、と。
叡山電車のNゲージワールドはまだまだ広まりそうです。
あわせてどうぞ↓
https://asobu.blog/archives/3729
https://paypaymall.yahoo.co.jp/store/joshin/item/4543736301516-53-49997/?sc_i=shp_pc_search_itemlist_shsrg_title
https://paypaymall.yahoo.co.jp/store/joshin/item/4543736301523-53-49997/?sc_i=shp_pc_search_itemlist_shsrg_title
★鉄道模型の所有状況は随時更新しています。
★オーディオシステムの構成も随時更新しています。
★何でも聞いてください。
https://peing.net/ja/mc313_8507
脚注
↑1 | 冬季は八瀬側のロープウェイが休止となるため、鉄道アクセスは大津側(JR湖西線・京阪石山坂本線)のみとなる |
---|