はじめての4Kテレビとして、LGの4Kテレビ「43UM7380PJE」を購入!!後半では、買ってからのファーストインプレッションをお届けします。気になる使い勝手や使いごこちはどうなのか、LGの4K液晶テレビの実力をいろいろ検証してみました。
ディスカウント専用モデル?
前回の記事で書いたとおり、LGの4Kテレビ「43UM7380PJE」を購入しました。今回の後編では、買ったあとの「43UM7380PJE」のファーストインプレッションをお届けしたいと思います。前編も合わせてお読みください。
さて、この43UM7380PJEは2019年モデルで、比較的エントリークラスに当たるモデルです。
2019モデルでは7000番台の一般向けモデルとして、UM7100とUM7500が用意されていますが、この他に「UM7300」という一部流通限定モデルがあります。7500と7300の違いはHDMI端子数とスタンドくらいで、それ以外は全く同一です。
そのUM7300のスタンドをよりグレードダウンさせたものが、今回買ったUM7380です。違いはスタンドのみで、画質や性能は7300と同一。ドンキで売られていたので、もしかしたらドンキ専用モデルなのかもしれません。
2万円安[1]店舗によって異なるが、概ね税別¥32,800〜¥37,800のドンキ情熱価格PLUSブランドの4Kテレビと比較すると、
- 43UM7380はVOD機能がある
- BSCS4Kチューナーが内蔵されている
- UM7380は倍速液晶
この3点でUM7380は優位にあり、これだけでも2万円予算を上げる価値は大いにあると思います。
さて、他機種との比較はここまでとして、開封していきます。
中身は本体、スタンド、リモコン、コンポジット用アダプタ、ピン端子用アダプタ、取説など。CASはACASが内蔵されているため、B-CASカードの付属も、B-CASスロットもありません。
スタンドはネジ1本のみで留める仕様で、見た目もチープ。耐久性が気になるところです。
49Vと比べるとかなり小さく見えます。が、単体で置いてみるとわりかし大きく、43Vでも十分迫力あります。10年前のベゼルの狭い37型と同じくらいのサイズ感です。
裏面の端子はシンプルに纏められています。HDMIは3系統、USBは2台まで接続可能。従来のピン入力の端子は独自端子のため変換アダプターが付属し、アダプターを介すことで使用可能です。
旧モデルより性能がブラッシュアップ
地デジアンテナ端子にアンテナを繋ぐだけで地デジが視聴可能。初期設定も簡単ですが国内ブランドに比べればややチグハグな感じはありました。
地デジの画質は文句なしというレベルでしょう。ノイズもかなり近づかないときにならないレベルです。もうここまで来るとテレビの画質云々ではなく、番組側の環境によってだいぶ見え方が変わってくるのだと思います。
2017モデル(49UJ6500)ではもたついていたリモコンの反応も非常に良くなり、スムーズに操作できるようにブラッシュアップしているのは特筆に値するといえます。UIは設定メニューが左になったこと以外は旧モデルとあまり変わってません。
付属リモコンは至って普通のリモコンでマジックリモコンではありません。別売のマジックリモコンがあるほか、無料の公式スマホアプリ「LG TV PLUS」をインストールすればスマホ上でマジックリモコンに近い操作感を味わえ、便利です。
ただ、番組表は使い勝手が悪いです。デフォルトのサイズが小さすぎるだけでなく、その番組を視聴するにもワンボタン操作ではなく2回ボタン押下が必要になり、利便性はイマイチです。
VODが快適。VODデバイスは不要?
43UM7380はwebOSを搭載し、インターネットを接続することでネット配信サービス(VOD)を利用できます。対応VODはYoutubeやNetflixのほか、Amazonプライムビデオ、U-NEXT、Hulu、4Kアクトビラ、DAZNなど。「LG CONTENTS STORE」を使えば海外製のVODサービスやゲームアプリもダウンロードできますが、日本のサービスはほとんどありません。
アマプラで4K番組を見てみましたが、人の毛や車のマフラーの振動など、細かい部分までリアルに表現できていて臨場感があります。
YouTubeも4K動画は4K画質で再生でき、マジでリアルです。鉄道の前面展望なんかは実際に乗車しているかのような体験を味わえます。
会員数の多いdTVやdアニメストア、ABEMAは搭載されていませんが、LGの2019モデルはAirPlay2に対応しているので、iPhoneやMacなどのApple端末さえあればAirPlay経由で再生が可能なのがありがたいです。VODコンテンツだけでなく、本体内の写真、音楽も再生できます。
唯一、TVerは再生する術は無いと言ってもいいでしょう。TVerを使ってる人はLGではなくAndroid TVを搭載したソニー製などをチョイスするのが懸命でしょう。
VODが本体とiPhoneだけで充実しているおかげで、もうChromecastは無用の長物です。ちょうど実家が古いテレビ(REGZA 37Z7000)で見たいと言ってきたので、実家に譲りました。
PCを繋いでみた
PCモニタとして使ってみたいというのもテレビ購入の決め手の一つとなりました。
MacBook Air(2017)との接続はThunderbolt2端子よりHDMIに変換するケーブルを既に買っています。買ったとき意識していませんでしたが、4Kに対応していたので接続するとそのまま4K解像度に。画面サイズも画質も文句なしレベルで、変換ケーブルそのものもレグザと繋いだときに比べてとても安定していて超快適!!
WindowsタブARROWS Q506/MEはマイクロHDMI端子を備えています。そこで、ダイソーで売られているマイクロHDMI変換アダプタを購入。なんだかんだ100円で4Kに対応しているというコスパの高さよ。
こちらも問題なく4K解像度で繋がりました。等倍だと小さすぎて使いにくいので、200%に拡大してみました。それでも本体の画面より作業スペースを広くでき、めっちゃ便利です。実はこのタブレットの内蔵GPUはカタログ上では4Kには対応してないようですが・・・(笑)
最後に、HDMI端子を備えていないデスクトップPC、富士通のESPRIMO D551/Dを試してみました。こちらはAmazonでDVI-HDMI変換ケーブルを買いましたが、対応解像度は最大で1920×1200です。おまけにこのPCの内蔵GPUも4K非対応です。
接続してみましたが、やはりフルHDが限界でした。しかも、フルHD表示だと全体が表示できず、GPUドライバのスケーリング設定を60%にしてやっと全体が表示できる状態になりました。
表示画質は残念ながらギザギザモヤモヤ。テレビ側の画質をゲームモードにして一番マシかなあといった程度です。フルHDの表示にはどうしても難があると言わざるを得ません。
テレビ台に乗っけてみた
UM7380はスタンドが4つ足ということもあり、コタツに直接乗せることができず、浮いてしまっていました。
イトケンさんがちょうどテレビ台の処分を考えるということで、譲っていただきました。ありがとうございました。
なかなかしっかりした高級感もあるもの。横幅140cmで余裕もでき、見栄えも向上。足には転倒防止で耐震マットを敷いています。
ブルーレイもキレイに
イトケンさんがLGのブルーレイプレーヤー「BP250」を持ってこられたので動作テスト。1m1万円(!)もするHDMIケーブルとリンクしました。
ブルーレイを再生。フルHD画質ですが、地デジと同じく充分に見ごたえのある仕上がりになっていると思います。多少のモヤッとした感じはありますが、遠くから見るぶんには記にはならないレベルだと思います。
SIMPLINKに対応していてテレビリモコンで操作できるのかな・・・と思い試してみましたが、上手くいきませんでした。やり方の問題なのかな?
結論:これ以上コスパの良い4Kテレビはそうそうない
最後にまとめますと、5万円強という価格で多機能・高スペック・ある程度の作りの良さをすべて両立しているのは、やはりLGしか無いと思います。
これより安い中華ですと、4KチューナーやVODが非搭載だったり、アップコンバートが良くなかったりします。逆に国内ブランドですと、画質や作りは充分ですけど、やはりまだ高いとお思いの方も少なくはないでしょう。
安いけど、そこそこいい、つまりコストパフォマンスの高い物が欲しいなら、LGは充分有力候補になりうると思います。ドンキ4Kと2万差なら、迷わずLG行っちゃいましょう。
そう思えるくらい、今回購入した4Kテレビは買って正解でした。
脚注
↑1 | 店舗によって異なるが、概ね税別¥32,800〜¥37,800 |
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