小型スピーカーの極!Infinity InfiniTesimal(インフィニテシマル)を導入!!

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今日はこんな記事です

昨秋、大須の多田オーディオへ行って米国インフィニティの小型スピーカー「InfiniTesimal」の存在を知りました。その音色に痺れてしまい、なんと早くもオークションにて手に入れてしまいました。無限小なのに無限大の音。素晴らしいスピーカーです。

伝説のメーカー インフィニティ

アメリカの西海岸・カリフォルニアにInfinityインフィニティというメーカーがあります。

NASAの研究者だったアーノルド・ヌーデル氏を中心に設立され、高級スピーカーブランドとして名を馳せました。フラッグシップモデル「IRS」は当時の値段でなんと1000万円超え[1]現在の価値で言うならば数倍の額という超弩級っぷりでオーディオ界を驚かせたのです。

70年代末~80年代なかばのRSシリーズ、その後のKappaシリーズ、エントリーにあたるReferenceシリーズが主な代表作。日本では80年代は赤井電機が輸入代理店。バブル期に代理店がデノンラボに変更され、同社の方針によりReferenceシリーズを中心に販売量が増え、認知度が上がっています。

ですが、インフィニティの黄金期は、RSシリーズの時代であるといえます。RSは“Reference Standard”の略で、同社独特のリボン型ユニット「EMIT」「EMIM」を搭載しているのが特徴でした。

その中で、最小・最安になっているのが、「RS0.5」、もといInfiniTesimalインフィニテシマル(テシマル)」でした。IRSが社名通りインフィニティ(無限大)なのであれば、このテシマルは、Infinitesimal(無限小)の語が表すように、”無限小”と言いたくなるほど小型に仕上がったモデルです。

製造時期に応じてⅠ~Ⅲ [2]0.1~0.3とも呼ばれる の3タイプ[3]Ⅳ型もあるが、名前を冠しただけでコンセプトがそもそも違うがあり、ⅠとⅡは木製エンクロージャー+ダブルボイスコイルウーハー[4]ⅠとⅡの違いはウーハーの色、ネットワーク構成など、Ⅲはプラ製の黒エンクロージャー+シングルボイスコイルウーハーの構成で、それぞれ若干音色に違いがあるようです。

死闘を超えて

去年秋、イトケンさんに連れられて大須の多田オーディオさんへ訪問したときに、中央の棚に他のスピーカーと並べて置いてあったのが、InfiniTesimalでした。それも、外装に木が使われたモデル(=ⅠorⅡ)と、黒一色のモデル、2台置いてあったのです。

“多田オーディオといえばテシマル”というくらいに、多田オーディオの中で非常に評判の良いスピーカーだったのです。以前は自作エンクロージャーにPCOCCのアズキャスト線を組み込んだオリジナルのテシマルもあったそうで、それに惹かれた人も多かったようです。

このテシマルの音色を聞いてしまい、うわぁ!とばかりに惚れてしまったのです(笑)

僕みたいな狭い集合住宅で、こじんまりに聴くならこれしかないな、と思ってしまったのです。いずれは僕の家にも・・・・。

と思ってたら、そのチャンスは2ヶ月ほどでやってきたのです。

某オークションにテシマルが、2台ほど出品されていたのです。1台はⅠ型ないしはⅡ型でオリジナルの状態、もう一台はⅢ型で端子がバナナプラグに交換されていました。

先に終了する前者ですが、入札多数の中、いつものように終了間際に攻める手法で攻めたのですが、輸出業者の強力で高い値で入れてくるので激しい攻防に。相場30~40kだというのに45kまでつり上がり、泣く泣く撤退することにしました。業者の落札は購入する側からしたら迷惑でしかありません。

悔やんでも仕方ないので、2日後に終了する後者に挑みます。こちらも、終了直前に攻めることにします。こちらは改造品のため業者はいないようです。それでも、競合が1~2人いたので、何度も最高額→高値入札の繰り返し。最後、45kで高値来たら諦めようと思っていたのですが、相手の入札は4万強で停止。そのまま終了時刻を迎えることができました。

5日ほど経って、ついに届きました。

Ⅲ型のブラックのプラ製エンクロージャー。前面はサランネットではなく、パンチメタルとなっていて、引き締まった印象です。このプラエンクロージャーとパンチメタルの相性は抜群。やや大きめのPCスピーカー並の大きさ。奥行きもスリムで置き場には困らないと思います。

裏はRCA端子に交換されています。オリジナルはワンタッチ式ですが、太いケーブルの使用や取り外しの利便性を考えると、オリジナルよりこっちのほうが良いと思います。

“無限小”だけど音は無限大

Ⅲ型はEMITツイーターシングルボイスコイルウーファーのシンプルな構成。ⅠやⅡと比較すればややスペックダウンしています。

しかしながら、このテシマルから出てくる音は素晴らしいの一言です。他のスピーカーを圧倒してしまうほどの音色の良さです。国産スピーカーとは、もう比べようもないほどです。

これよりも大きく、値段の高いスピーカーでも出ない音が、この小さいテシマルで出ていることが不思議です。めちゃくちゃ分離が良い。キンキンしない高域、一切コモリのない中域、サイズゆえに抑え気味ではあるけれどスッキリした低域。

これで、アンプがもっと良ければ更に目覚めるのではないのかな、と思います。やはりAVアンプでは力不足の感が否めません。テシマル導入以前からアンプの更新を考えていますが、そのアンプの更新を急ぎたくさせられる一台です。

“無限小”なのに、音色は”無限大”・・・もっと評価されてもいいであろう銘機だと思います。ぜひともⅠ型とⅡ型もいずれ手にしてみたいですね。

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!

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脚注

脚注
1現在の価値で言うならば数倍の額
20.1~0.3とも呼ばれる
3Ⅳ型もあるが、名前を冠しただけでコンセプトがそもそも違う
4ⅠとⅡの違いはウーハーの色、ネットワーク構成など