中学生制服を”記録する”ことの難しさ

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みずにゃん

どうも、みずにゃんです。

『閉校中学校の女子制服』という本

先日、ある本の存在を知りました。

『閉校中学校の女子制服』

なんと、1年も前から本屋で売られてたのに全く知りませんでした。近所の図書館の蔵書検索でその存在を知り、借りるだけじゃ物足りない内容っぽかったので、買ってみました。

タイトルでもうズバリなのですが、統廃合で閉校した(廃校になった)中学校の女子制服を、イラストで記録再現したもの。その掲載数、全国201校。
制服がメインではあるのですが、体操服もところどころで描かれているじゃないですか。図書館でレンタルせずにわざわざ買ったのは、資料的な価値が高そうだからです。

この本、再現している大半が公立中学校のものなんですね。商業本としてはかなり踏み込んだ内容になっているんです。
これまで高校制服や私立校の制服に関してはいろいろと商業本が出てたりもしてますが、「公立校」「中学校」「体操服」に踏み込んだのは画期的です。

本のカバー折返しには、こう書かれています。

本書はおそらく、公立中学校の制服を日本で初めて本格的にまとめた書籍である。

女子の学校制服と聞けば、多くの人は「女子高生」を思い浮かべるだろう。それに比べて、全国に9千校以上もある公立中学校の制服は、これまでほとんどメディアで顧みられてこなかった。公立中学校の女子制服には、既に高校制服で多くが失われた制服デザインの多様性が、確かに残されている。…(後略)

『閉校中学校の女子制服』カバー折り返し部より

いやぁ、完敗です。
僕が「体操服イラスト全国図鑑」でやりたい理想像が体現されているから、なんですよね。

資料集めの難しさ

『閉校中学校の女子制服』は卒業アルバム等の写真や卒業生の証言などをもとにイラストが作られているようです。実物をひとつひとつ用意していては、いくらあっても予算不足でしょうし、200校分も資料が揃わなかったと思います。

イメージ画像(写真AC)

中学校の制服や体操服に関する資料を集めることは困難を極めます。公的な場でお見かけしやすい制服ならともかく、体操服は着用機会も制服と比べて少ないですし、十分な資料が集まりません。お金はともかく、買える機会も限られすぎているのが現状です。

たとえば僕が済んでいる街は、去年から手に入れるハードルが格段に上がってしまいました。同市の体操服を某オークションで出品されていましたが、こう踏み込んだ表現がなされていて、市民の僕が驚くほどでした。

指定品のため、入手困難です。現在〇〇市学校指定品の購入について、生徒同伴が求められるなど、一般購入が厳しくなりました。

某オークション出品文より

可能ならば実物をもとに細かい部分まで再現できれば理想なのですが、その実物を入手するのに高い壁があり、体操服イラスト全国図鑑プロジェクトは遅々としたペースになってしまっているのが現状です。

今回の本のように編集部等のバックアップがあって、プロジェクト自体が”仕事”として進めることができるならば、それが理想なんですけど…。

困難だからこそ、やるんだ。

体操服イラスト全国図鑑ウェブサイトの掲載数は、都道府県ベースでいえばまだ4県にとどまります。まだまだ駆け出しの域を超えていませんが、ありがたいことに、複数の方から体操服資料をご提供いただき、少しづつ再現モデルを増やしていますし、僕自身も資料収集する範囲を拡大しています。某市にある遠方購入歓迎のお店を知り、たびたびお世話になっています。

検索すれば何でも答えが返ってきてしまう、そんなレッドオーシャンな世の中であっても、公立校の制服や体操服については未だに謎に包まれている部分が多く、未開の領域です。この領域を、少しでも切り開いていきたいのです。

どんなことでも、最初の駆け出しが最も苦しく軌道に乗せるまでが大変です。かなりの難題ではあるのですが、だからこそ挑戦したいですし、先陣を切りたい。

課題はまだまだ山積みですが、体操服イラスト全国図鑑プロジェクトが軌道に乗るまで、いろいろとチャレンジしていきたいと思っています。 みず

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