ニコンの中望遠マクロの決定版「AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED」で遊ぶ!

このサイトでは
アフィリエイト広告を表示しております。
ご了承の上、お読みください。 
▶詳しくはこちら

みずにゃん

どうも、みずにゃんです。
人気の高いAF-Sマイクロニッコールの”兄のほう”VR 105mmを戦力に加えました。猫撮りを中心に使ってみたら、ロングヒットとなった理由がわかった気がしました。

やっぱり中望遠をニッコールで楽しみたい

事後報告ですがマウントアダプターはFTZ IIに変わりました(FTZを大阪府内で紛失…)

AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G EDでマイクロニッコールの世界に入りました。写りが安定していて楽しいのですが、猫をアップで撮るにはちょっと長さが不足する感じが否めませんでした。全身を映すには60mmはピッタリだったのですが、60mmだとアップを撮るときはぐっと近寄る必要があり、使い勝手が良いとは思えませんでした。

以前60mm導入前にイトケンさんに次、単焦点を買うならこれ!と太鼓判を押されていたのが、中望遠マイクロニッコール「AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED」です。
僕的にも、やはり60mmの次はこれかな、と確信していたので、いつものコメ兵さんへ足を伸ばします。

実は60mmを購入した際に、ジャンクながらひときわ安いAF-Sマイクロ105mmが置いてあったのです。一ヶ月後に見に行くと、普通に売れ残ってます!(笑)

というのもプライスカードには「マウント引っ掛かり」と記載が。レンズをボディから外すときに指標よりも先に回りすぎてしまい、外すのに若干の引っ掛かりがあるのは確認できました。やはりマウント部の不具合となると、カビ等と違って敬遠する人が多いのは事実。

とはいえマウントが歪んでいて写りに支障出るとか、ボディに装着できない、とかそういう類では無いようです。なので何度もFTZ II(※年末のキャッシュバック期間で新品を買った)へ着け外しをして入念にテスト。装着時にガタやアソビはなく、外す際も指標に合わせればスムーズに脱着できることもわかりました。
中玉のゴミはわりとありますが大きなクモリはなく、AFやVRも正常に動いていたので、常用としても支障はないと判断して導入することに決めました。中古相場の半分くらいってのがミソです。

後日、ニコンプラザ東京にピント調整目的で「プラザ点検パック」で出したところ、マウント引っ掛かりの原因はビスの欠落であることがわかりました。ビスはニコンプラザで1,600円強・所要15分で付けていただくことができ、ジャンク品だったマイクロ105mmは正常な状態になりました。

第一印象は”太い”!

これは買ったことのある人ならみんな思うかもしれませんが、とにかく一言目は「太い!」です(笑)
とはいえ60mmと同じくΦ62mmのフィルター径でフードのバヨネットの互換性までありますし、一見スマートな見た目のAF-S 105mm f/1.4Eと比較するとMicroのほうが若干軽く作られています。

スリムな60mmと並べてみると大柄に見える

フードは花形のHB-38です。このフードはAF-S 60mmにも装着できます。

AF-S 60mmと同様にナノクリスタルコートが採用されており、こちらは高級レンズの証でもある金リングが施されています。このレンズはVRサンニッパ初代と同様赤文字のVR表記がなされています。

最短撮影距離は0.314m(31.4cm)で等倍撮影が可能です。実効F値はF5.6近くまで暗くなってしまうので、手ブレに注意せねばなりません。マイクロレンズの手ぶれ補正VRは近接では効果を発揮しないため、ISOを上げるか三脚を用意するか、になってきます。

AFは60mmほど俊敏ではありませんが、AF-Sレンズとしては標準だと感じます。若干近距離と遠距離の行き来でスムーズにAFが作動しないことが時々あるのでマニュアルフォーカスを併用しています。

緩くもなく、硬くもない

AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-EDはガチガチに決まるわけでもなく、ゆるゆるに決まるわけでもなく、ゆるさと細やかさの調和が取れた表現です。2000年代後半のニッコールレンズで共通の、硬派な印象をところどころで残しつつも、柔らかさと立体感を兼ね備えています。

充分な解像力がある。ナノクリスタルコートの恩恵かゴーストも出にくく、夜景でも安心だ

口径食の関係で、絞り開放付近ではラグビーボール状の玉ボケが発生するのが最大のデメリット。これはF4.5くらいまで絞ればほぼ改善するので、光の入り方に応じて絞りを調整してあげると良い印象になるかと思います。

絞りを開けるとラグビーボール状の玉ボケに。絞れば改善する
ピクチャーコントロール:グラファイト

僕はあまり点光源の影響を受けにくい屋内での猫撮影がメインなので、絞り開放でも気にせず使っています。AF-Cの追従が甘い点も見受けられますが、ハマれば毛の解像具合なども繊細に描写してくれています。

絞り開放。前ボケも美しい

もちろん遠景でのポテンシャルも高く、風景写真やポートレート撮影でも十分通用すると思われる一本です。ちょっと画角の狭さは否めませんが被写体を大きく引き寄せるシーンでのスナップも楽しいですよ。

ピクチャーコントロール:グラファイト
サンニッパと同じく素材感を損なわない描写だ
一部のレンズやカメラが苦手とするシーソーの手すりも一発でAFが通った
AF-Cの追従も充分。連写で一瞬を切り取る楽しみ方も。

余談ですがシグマ製の1.4倍と2倍のEX DGテレコンがAFも含め使用可能。AF速度にはそこまで差を感じることなく使えますし、シグマテレコンの性能も高いので大幅な画質劣化にもなりません。マスターレンズのマイクロ105mmのポテンシャルの高さを伺えます。
もちろん、純正テレコンも使えます。2倍だと210mm F5.6のスペックになります。

シグマテレコン1.4倍で絞り開放。解像力の低下はほとんど見られない
シグマテレコン2倍。さすがに若干描写は落ちるが、同社の70-200mmよりはシャキっとしていて安定感がある

中望遠って、いいな。

やはりといいますか、マイクロ105mmの描写力は息を呑むくらいでした。ナノクリレンズであるにも関わらず、取り回しやすさやテレコン対応の点、高級モデルとしては比較的抑えられた価格設定(中古相場)が魅力の一本だと感じます。

ZマウントではNIKKOR Z MC105mm f/2.8 VR Sにバージョンアップし、長く続く105mmマクロ、もといマイクロニッコールのイズムは今も健在。マイクロニッコールが織りだす105mmの世界を見てみたら、きっと貴方も中望遠での撮影が楽しくなりますよ!(おわり)

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!

こちらもチェックしてみてください!