どうも、みずにゃんです。
先日の記事で、Cities:Skylines(CSL)のモノレールについて語ってきました。
今回は、そのCSLモノレールシステムで作ることができる「リニモ」アセットについて熱く語ってみたいと思います。
「リニモ」とはなんぞや?
実在する「リニモ」は愛知県を走る常設リニアモーターカーで、名古屋市東端の藤が丘駅を起点に、長久手市内を東進して、愛知環状鉄道線と交わる八草駅までを16分ほどで走破する鉄道路線です。「HSST」というシステムが採用されていて、日本初(中央新幹線開業までは日本唯一)の浮上式鉄道です。愛知県内の鉄道路線で唯一、ドライバーレスの自動運転が実施されています。
勾配が多く普通の鉄道を敷くに適していなかった長久手市(開業当時は長久手町)を通すために、急勾配でも高速に走れるHSSTが採用されることになりました。最高時速100km/hは中規模の新交通システムの中では速い部類。同様に100km/hがデフォルトのCSLモノレールのシステムにもマッチしそうです。
沿線は、緑豊かな丘陵地帯。地下駅の藤が丘を出て地上に出たあと、途中の長久手古戦場駅周辺までは名古屋のベッドタウンとして大きく発展する一方で、芸大通駅(長久手IC周辺)を過ぎたあたりから住宅地が激減。緑の中を駆け上がりながらモリコロパークの前を通り、終点八草へ。車両もラッピングをしてないものは眺望性が良く、変化に富んだ車窓を楽しめます。
2005年愛知万博のアクセス路線として整備され、万博開幕直前に全線開業。万博終了後はしばらく厳しい経営が続いたものの、イオンモール長久手、イケア長久手、ジブリパークの開業などで利用客が増えた結果、コロナ禍前には経常黒字を叩き出すなど、現在は比較的安定した経営になっているそうです。
CSLのリニモアセット
CSLのSteamワークショップでは、このリニモをモノレール路線として実際に運行させることができます。CSL上ではモノレールになっているので、走らせるには「Mass Transit」DLCが必須です。
またリニモはSteamワークショップのアセットなので、コンシューマー版(PS4、Switch)では使うことができないため、注意です。
カスタムアセットは個人のユーザーが有志で配布しているものであり、制作者さんが告知なくアセット配布を停止して使えなくなる可能性もあります。永久に使用できるものではない点にご注意ください。
カスタムアセットは自己責任で導入してください。バニラとは違い公式(パラドックス)のサポートは受けられません。カスタムアセットを使用したことでゲーム進行に支障が出る損害が発生しても、当ブログではその責を負いかねます。ご注意ください。
車両とレール
開業時から活躍する100形第1編成3両編成と、敷設に必要な各種レール・アセットがセットになっています。駅以外はこのアセットひとつで全部入り。
車両は内装も再現され、シート配置もほぼ実車と同じ。「Additive Shader」系MODの導入が必要で、このMODを入れることでヘッドライトやテールライトも光るようになります。
レールは基本となる複線レールのほか、単線レール、ポイントレール、駅に使用するためのレールなどのバリエーションがあり、こちらもリニモ特有のレール構造が再現されています。
余談ですが、このアセットには制作に1年要したそうです。
リニモ駅
車両アセットとは別の制作者さんがリニモ車両のために制作した専用の駅で、長久手古戦場駅に近似した構造(実際とは北側出入口が若干異なるだけ)の駅舎を備えています。
島式ホームでホームドア完備。外からはスモークがかかっていて見えませんが、覗いてみるとプラットホームも簡素ですが表現されていることがわかります。
終端駅向けのポイントレール付きと中間駅向けのポイントレール無しの、2つの完成駅舎のほか、プロップも同梱されているためモジュール式に駅を組んでいくことも可能になっています。モジュール式に駅を組んでいくことで駅の規模を大小させることも可能になってきます。
完成駅は結構幅を取るので、コンパクトな駅にしたいときはモジュールで作ってみてください。
実物と同様、下に中央分離帯付き道路を通すことができます。バニラの中央分離帯付道路は問題なく置けます。支柱が太いため、アセットの道路で中央分離帯が細いものは支柱が綺麗に収まりません。幅広分離帯バリエーションのある道路を選んでみましょう。
出入口側に道路を面して設置すると駅下の道路を要さずに設置できます。
使い方
専用駅は「Move it」MODを使って道路上に設置することを前提としています。レールに傾斜がつかないよう、まずは平坦な場所に設置させ、そのあとにMove itで道路の上へ持っていきます。分離帯に支柱が収まるように道路と駅舎の位置をフィッティングさせていきます。
駅が置けたらレールを伸ばしていきます。両端から「Wide Station Track」を1ノード分伸ばします。ポイントあり駅は「with point」を、中間駅なら「nodeless」を使います。
Wide Station Trackを少し伸ばせたら、通常の複線レールを敷いていきます。このとき、ポイントありでも分岐器の表現が出てこないことがありますが(直線上に伸ばすと出てこないことがほとんど)表現が消えるだけでポイントの機能はそのままなので、プレイには支障ありません。
レールに関しては、敷設の時点で段差が発生しないようにします。そうしないと、列車を走行させたときに段差の部分で引っかかって運行が止まってしまうためです。これをMove itで見た目を修正しても走行不具合は治らないため、もし敷設時点で段差ができてしまったらブルドーザーで一旦削除してから新規でリトライしてください。
複数駅とレールが繋がったら、鉄道と同様のやり方で路線設定をして、路線が完成したら路線情報画面(運行系MOD未導入時)や運行系MOD設定で車両を「Linimo」に変更して完了です。
CSLリニモの乗車定員は実際よりも50人ほど少ない194人がデフォルトになっています。194人だと積み残しも起こしやすいので、「AVO」MODなどで実車と同じ244人に乗車定員を変えてあげるとベターです。
こだわりの使い方①:ループ線を作ってみよう
実車と同様、CSLリニモも一人称系カメラMODを入れると前面展望が楽しいのですが、カメラMODの仕様上、往路は問題なくとも復路でレール傾斜にうまく追従してくれないので、実際の運用とは変わってしまいますが、終端にループ線を置いてみると良いでしょう。
ループ線の手前まで複線レールを敷き、「LHT」と記載された一方通行の単線レールを、進行方向に向かって曲線で繋いでいきます。最終的に根本まで戻ってくることができればOK
そのままではうまく繋がらないので、Move itでレール表現が繋がるように調整してください。ループ線には何故か支柱ができないので、最後に支柱プロップを追加します(後述)
一方通行レールはRHT(右側通行)もあるのですが、こちらは遠景でグラフィックに不具合が出ることを確認しています。右側通行のループ線は設置しないことを推奨します。
こだわりの使い方②:他種モノレール駅をリニモ用に転用する
バニラのモノレール駅など、他のモノレール用の駅をリニモで使うには、「Upgrade Untouchable 1.1」MODを使ってレールをリニモのStation Trackに変更します。
通常のモノレールは問題なく変更できますが、懸垂式モノレール駅からの変更は表現が崩れるので注意です。
高架しか用意されていないモノレールの仕様上、鉄道・メトロの駅アセットの流用は難しいようです。地上駅で試すと、どうしても高さが浮いてしまいます。
終端駅で使う際は、ポイント線路またはループ線の建設をお忘れなく。
こだわりの使い方③:分岐線を作る
分岐線を作りたいときに、通常のレールと違って、適当に交差させるだけではレール表現がうまくいきません。壁のないStation TrackとMove itを使ってきれいな分岐線を作っていきます。
まず、複線・対向式ホーム用のStation Trackを敷きます。次に、分岐側のレールも複線のStation Trackを使って、とりあえず斜めに交差させておきます。
交差させたら、Move itを使って分岐側を調整して接続面がきれいになるようにします。
最後にMove itを使って「Linimo Wall」プロップで壁を作って完成です。
こだわりの使い方④:支柱を追加する
原因は不明ですが、道路上やループ線上など、支柱が自動的に生成されない場合があります。リニモ駅アセットに支柱プロップも付属しているので、支柱プロップを適宜追加してあげましょう。ありがたいことに(?)支柱の建設費はゼロで設定されていますのでどんどん置いちゃってください(笑)
CSLの世界観にもマッチする良システム
リニモは、Cities:Skylinesと非常にマッチしたシステムだと感じます。CSLの未来的なグラフィックともよく合うと思いますし、繁華街から山間部まで、さまざまな場所で使えるのが楽しいです。
Mass Transitで遊んでいる人は、ぜひ試してみてください! みず
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!
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