どうも、みずにゃんです。
JR東海の中央線に、新型車両「315系」がデビューしました!1番列車に乗車してきたので、レポートしたいと思います。
待望の新型車両・315系
2020年の正月に、突如JR東海社長の口から飛び出た、在来線通勤車両の新型車両投入の構想。
その構想は現実のものとなり、「315系」と名付けられた新型車両が、現在活躍中の211系・213系・311系を置き換えるべく登場しました。
JR東海の新型電車は、1999年に導入された313系以来となり、約20年ぶりの新型形式です。
導入の準備が進められてきた315系ですが、ついに営業運転を開始しました。315系投入に伴い国鉄時代末期から活躍する211系0番台は今月で引退となり、これによってJR東海のすべての車両が、会社発足後に新製された車両になります。
8両固定編成が中央線に投入
315系はまず手始めに中央線に投入されることになりました。8両固定編成の「C編成」が神領車両区に順次配置が進められています。
中央線ではこれまで時間帯や需要に合わせて編成長を柔軟に変更できる車両運用を取っていて、4〜10両と輸送力にばらつきがありました。これを、8両固定編成の315系を導入することで、今月行われるダイヤ改正で、中央線名古屋口(名古屋〜中津川)の全列車が8両編成に統一されることになりました。
2023年度末(2024年ダイヤ改正?)では、中央線名古屋口の全列車が315系8両編成での運用になる予定で、今後もしばらくは315系が神領車両区に導入されていくものと思われています。
1番列車に乗ってみた!
去年から試運転が進められてきた315系ですが、ダイヤ改正を前に、3月5日に営業運転がスタートしました。ダイヤ改正を待たずにデビューした理由は、ダイヤ改正までの一週間で313系の転属や運用変更を行う必要があるからのようです。
(すでに、313系1600番台B106・B107編成が大垣車両区へ転属のため回送されています)
1番列車の時刻は公表されていませんでしたが、8両編成での運転なので8両の列車スジで入ると思い車両運用から予測したところ、高蔵寺駅6:07発の名古屋行ではないかという結論になりました。
5日のこの便は、僕の予測通り315系のC2編成が充てられ、この列車が1番列車になりました。途中駅でこの便を待ち伏せていたので、315系の1番列車に乗車できました!
この日の315系は2運用で、C2編成がほぼ終日、C6編成が朝と夜の運用に充当されました。
“初”だらけ!
315系は、”JR東海で初めて”採用された新機軸がたくさん。315系はこれまでの近郊型車両の枠ではなく、「通勤形車両」としての位置づけになりました。JR東海が新製する車両で通勤形は初です。
車体は子会社の日本車輌製造で作られていますが、日車式ブロック工法がJR東海の車両で初めて採用されています。それも従来の工法ではなく、新ブランド「N-QUALIS(エヌクオリス)」の新しい工法で作られているため、従来のブロック工法を採用している名鉄車両とは雰囲気が違ってきます。
エクステリアは313系の雰囲気を残しつつ、スタイリッシュなデザインへと一新。乗降ドアは電気式が初めて採用されました。
方向幕はフルカラーLEDタイプですが、種別表示が大きくなり、次駅表示もできるようになりました(個人的には313系のLEDのほうが好みですが・・・)
インテリアも一新。315系では座席がオールロングシートとなり、シートピッチが211系5000番台と比べて拡大されています。各車両の中津川寄りの車端部には車いすスペースが設けられました。
そして、鉄道ファンから注目された新機軸が、このLCD案内装置と自動放送の採用です。LCD案内装置はJR東海初採用。自動放送は日本語と英語でのアナウンスとなっています。
2号車は弱冷房車になりました。弱冷房車の設定もJR東海では初めてです。
これからの車両運用に注目
今後中央線は315系統一が決まっているため、置き換え対象外となっている313系の動向に注目が集まります。さらにいえば、315系は4両編成の投入も予定されており、東海道線や関西線へも数年後には顔を出す予定となっています。
先にも書いたのですが、早くも313系の転属や運用変更が始まっているようです。B106・B107編成が大垣車両区へ移ったほか、元セントラルライナーの8000番台についても、315系デビュー日に関西線運用に入っています。
これからの車両運用がどうなるかは、今後の楽しみとなりそうですね!