【「名古屋飛ばし」の現状】名古屋飛ばしは改善できているか?(2017/6)

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以前ブログでアニメの「名古屋飛ばし」の現状を愚痴混じりに述べました。
[link url=”https://asobu.blog/archives/3139″ title=”止まらない「名古屋飛ばし」「名古屋冷遇」を考える(その1)” content=”名古屋近郊に住み続けて20年、そろそろ名古屋圏で暮らすのは疲れてきたわ。移住できる体制が整えば、いよいよ名古屋から出たいと思うほど、ね。”]

 

反響が高いようで、グーグル先生で「名古屋飛ばし」と検索すると1ページめに出るようになっているみたいでアクセス数も当ブログの中では割合高いです。
さぁそれからだいぶ経ちました。

名古屋飛ばしは今どうなっているのか、アニメ以外の観点からも含めて述べたいと思います。

タモリが名古屋に来た!

つい最近名古屋が最も大きく取り上げられたのはNHK「ブラタモリ」の名古屋編放映でしょうか。

[link url=”https://www.nhk.or.jp/buratamori/list/index-71-80.html” title=”これまでの放送 | ブラタモリ – NHK” content=”街歩きの達人・タモリさんが、“ブラブラ”歩きながら知られざる街の歴史や人々の暮らしに迫る「ブラタモリ」。3年ぶりにレギュラー番組として復活します。ある土地のナゾに導かれ、ナゾを解明しようと、今話題の出来事や街に残された様々な痕跡にタモリさんが出会いながら、街の新たな魅力や歴史・文化などを再発見していきます。”]

 

NHKの数ある番組の中でも人気の高い「ブラタモリ」ですが、これまで他の都市圏や地方都市ロケ回は放映しており、大都市圏では「名古屋回」だけが放映がありませんでした。
代表的な「名古屋飛ばし」の一つと捉えることができたでしょう。

(名古屋人から見れば)「名古屋をネタにして稼いできた」タモリが、番組ロケの一環とは言え名古屋を訪問し、それが放映されることがいかに驚くを持って迎え入れられたかがよくわかります。

個人的にはこれに続けという感じで、タモリ倶楽部が名鉄や三岐のナローゲージ関連あたりでロケってくれると面白い気がしますが・・・(笑)

 

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大型案件が減少する商業界

2018年秋に開業したららぽーとみなとアクルス(名古屋市港区)

経済界、ことに小売業界に関しては、ヨドバシが栄の松坂屋に出店して以降、これまで名古屋に店舗がなかった他地域資本の店舗の進出が相次いており、現時点では工事中でまだオープンしていないららぽーと(来年港区出店)やIKEA(今秋長久手出店)が店舗をオープンさせれば大型チェーンの名古屋飛ばしはほぼ無くなると言っても過言ではないのではと思うほどです。

中小でも、丸栄に出店したサカゼン・ラオックス、去年春出店のイオシスなど、東京資本の進出はかなり目立っています。

もちろん名古屋飛ばしを解消させる企業がある一方で、新たに名古屋飛ばしの段階に入る企業も中小では多く見られます。最近の代表例は静岡名古屋を飛ばして京都に出店した「ラーメン二郎」など。
多くの東京資本は関東関西→(ここに別地方が入ることも)→名古屋の出店の流れが多く、経営が好調と観られれば名古屋に来る日もそれほど遠いものではないのかもしれませんが。
ラーメン二郎はスガキヤあるから名古屋人は誰も要らないと思ってるけど(笑)

アニメは現状維持・・・?

大型案件が縮小する商業界の一方で、アニメ業界は・・・と言うと残念ながら悪くはなってはいないものの良くもなっていない、「現状維持」の状態を辿っています。

CBCの減枠は回復できていませんし、独立局であるぎふチャン・三重テレビが今春新作0となるなどここのところ消極的な動きが見られます。

その一方でこれまでテレビ愛知(TVA)と仲が悪く名古屋飛ばしを積極的に行ってきたKADOKAWAが今春TVAでのネットに賛同する作品が出るなど、これまでとは違う動きも見られてきています。名古屋飛ばしの現在の元凶である徳間書店などが名古屋飛ばしをやめてくれれば状況は大きく改善できるような気がするのですが・・・。

[link url=”http://anime-research.seesaa.net/article/445658361.html” title=”アニメ調査室(仮): 悲しい現実 「名古屋飛ばし」は起きているか? (’17/1月期)” content=”アニメの地方での放送に関して、 三大都市圏である東京、名古屋、大阪のうち 名古屋だけ放送がないことを 「名古屋飛ばし」 と言うことがあります。 今回は、この「名古屋飛ばし」について調べてみます。 と、ここまで前回のコピペ。 ’17/1月期のアニメ放送数を 愛知県 と 大阪府 で比”]

地上波か?BS・ネットか?

ちょっと名古屋飛ばしから話が脱線しますが、ついでに言っておくと名古屋飛ばしが終わろうとしない背景には、やはりBSとネットの存在が大きいです。
先述したような実店舗と違って地元に地上波が無くても、BSやネットで代替が効くのが今の世の中です。BSやネットの配信放映の遅れも以前と比べてかなり改善してきています。
だから、お金をかけてまで無理して名古屋で放送しなきゃいけない、という必要性も昔と比べてかなり薄いのです。

ここでブーブー言ってるのは多くがゴミ国営放送NHKなどを理由としてBSを導入しない(できない)庶民層です。お金があればBSはおろかAT-Xなどで最速放送を思う存分堪能できるわけですから・・・。

 

そのBSやネットの有用性に気づき、地上波ではなくBSでの放映に移行してきているのがTBSです。
数年前まではネット配信も消極的でBSも一週間以上(9日)遅れ、と積極的には見えない姿勢だったTBSですが、今ではほぼ全ての制作作品でニコニコやdアニメなどメジャーサイトで配信を行い、BS-TBSでの放映も2日遅れに短縮(曜日を変えず一週間短縮)するなど積極策に方向転換しています。
地方でもBSかネットを入れれば充分楽しめる、と考えればまだ優しいものなのかもしれません (ただし名古屋CBCは2枠が同日ネットじゃなくなって遅れ拡大するわけだから、そりゃ批判が多いんですって・・・)

それと対極するのがフジのノイタミナ枠と言えると思います。
ノイタミナ枠はTBS作品と違って番販や遅れネットなどで地方局での放映も多く、BSを導入しない「地上波派」からすれば一見有能に見えます。
しかし、このノイタミナ、BSでは放送がありません。系列のBSフジですら放映を入れてくれないのです。ノイタミナ以外はフジもBSでの力は増してきていますが、ノイタミナだけは別物。
しかもネット配信もTBS系と比べるとかなり限定されてしまいます。「冴えカノ」2期の場合、ネット配信がAmazonプライムなど、かなり限定されてしまっており、個人的にはこれはいい判断とは思えませんでした。Amazonプライムだとクレカ作ってプライム会員にならないと見れないわけであって、制約はともなうものの無料で観られるニコ動や会員の多いdアニメ・バンダイチャンネルとは違うわけですしね。
ノイタミナ枠を司るソニーグループの意向もあるのかもしれませんが、地方局の放映がない地域が切り捨てられてしまっているのが悲しいところです。

 

まぁ、どっちにしてもクソ放送協会NHKがBSでスクランブルをかければ「地上波派」なる庶民にとっての大きな障害は解決できるのは誰も指摘しないんでしょうか・・・。
こいつらはネット受信料導入とか言ってる能無したちだから何も期待できんけどさ。
[link url=”https://mainichi.jp/articles/20170627/k00/00m/040/100000c” title=”NHK:ネット受信料新設 検討委素案、TVなし世帯対象 – 毎日新聞” content=”2019年にNHKの番組のネット同時配信が実現した場合の受信料の在り方を検討している「NHK受信料制度等検討委員会」(座長=安藤英義・専修大大学院教授)は26日、現行の地上放送、衛星放送の受信料制度を維持したうえで、テレビを持たずネット同時配信のみを利用する世帯については別の契約を設けることを柱とする中間答申原案をまとめた。”]

 

名古屋飛ばしの根本は「東京ジャイアニズム」

そもそも、名古屋飛ばしの拝啓には、何でもかんでも東京最優先の「東京ジャイアニズム」という思想が存在します。
これは名古屋だけでなく大阪でさえもほとんど相手にされず、「自分たちのいる東京さえ良ければそれでいい」という東京人の身勝手な思想であるように思えます。
最近増えてきている独立系アニメの東京ローカル(+BS全国ネット)はまさにその現れのひとつと思えます。

思えば10年前の名古屋はプチバブルとでも言えるような状態で、「ミッドランドスクエア」「スパイラルタワーズ」「ルーセントタワー」といった大型ビルや商業施設が次々とオープンし地元メディアではかなり話題になったわけが、東京ではほとんど触れられなかったとか。
もちろん同時期に開業したそれほど大きくない「東京ミッドタウン」や「赤坂サカス」は全国ネットでもゴリ押しだったのにね。

あべのハルカスですら東京メディアには興味がなかった様子ですしね。

 

2027年のリニア開業はすごく楽しみな一方で、名古屋経済が東京にストローされるストロー現象の懸念も大きいです。

名古屋とばしを不快に思う私としては、そうならないよう強く願うばかりです・・・。

 



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