MASHを搭載したCDプレーヤー「SANSUI CD-α617D EXTRA」で遊ぶ!

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今日はこんな記事です

ある日、リサイクルショップへ行ったら置いてあったサンスイのCDプレーヤー。CD-α617D EXTRAと名付けられたそれは、ピックアップ交換済で¥6480だったので、購入。サンスイらしいブラックフェイスで、MASHなどの最新技術を盛り込んだバブル期のモデルです。

出会いはリサイクルショップにて

ある日曜日、買い出しを終えたところで、たまたま近所にある某リサイクルショップ[1]もちろんハードオフじゃないwを訪れました。

家電コーナーへ行くと、オーディオが増えて充実していました。このあたりでは買取額が比較的良いのかオーディオの品揃えは比較的良く、至近距離にあるハードオフが残念なことになっています(笑)

サンスイの最上位プリメイン、JBLスピーカー、ヤマハのネットワークプレーヤー、マランツの高級アンプ、ニッコーのパワーアンプ・・・お値段が飛び抜けてする機材たちの中に、一台のCDプレーヤーが4桁の値札で置かれてあったのです。

SANSUIのロゴが輝いてました。型番は「CD-α617D EXTRA」という中級機のようです。

その状態はというと、

音出しOK

ピックアップ交換済

と書かれており、値札は¥6,480也。

ヤフオク相場を見てもタマが少なく、イマイチ価値がわからなかったので、一旦保留にして家に帰ったのですが・・・

その夜、イトケンさんとの電話で、「それは買いだ!」という流れに。在庫があることを確認して、もう一度そのリサイクルショップへ行って購入したのです。

DACにMASHを搭載

サンスイ「CD-α617D EXTRA」は、バブル期に発売されたCDプレーヤーのひとつで、サンスイのCDプレーヤーの中では中級機にあたる機種です。600番代では「α607i」に続く2代目となっているようです。

D/A変換部にはNTTと松下電器(=パナソニック)が共同開発したMASH方式を採用した「Newリニア&ダイレクトD/Aコンバーションシステム」となっています。DACには「MN6471M」が4基採用されているようです。

https://audio-heritage.jp/SANSUI/player/cd-alpha617dextra.html

購入した機体を見てみます。

バブル期に発売されたとだけあって、高級感あふれるつくりです。上3分の2は光沢が入っていて引き締まった印象です。重量もそこそこあるし、奥行きが広いためボディサイズもデカイです。

リモコンもあったようですが、リモコンがなくても操作できるよう設計されていて、下部に並ぶボタン類は大きくて押しやすいほか、ディスプレイ右にはテンキーも配されています。

テンキーは、数字ボタンと再生ボタンを押すことで希望のトラックを再生できるようになっています。ソニーESシリーズの20キーのように、数字ボタンを押すだけで再生が始まる仕様じゃないのがチョット残念です。

当時各社の最新機種で採用されはじめたデジタル出力は、α617D EXTRAでも採用されました。光デジタルと同軸デジタルを1系統ずつ備え、出力切り替えスイッチまで付いていて至れり尽くせりです。

デジタルらしい繊細な音

CD-α617D EXTRAの音を一言で言うならば、CDのデジタルらしさを充分引き出している、まさに“ザ・デジタル”な仕上がりです。

解像度が高く繊細な音で、布地で言うならば絹のような滑らかさがあります。透き通っていて綺麗です。高音の伸びも面白いくらいに伸びます。ヤマハAX2のDACとの相性も良く、そこそこの同軸ケーブルで繋いでしまえばそこそこ満足できる音になる感じでした。とくに不満点はありません。

ですが、それ以上のものもないのです(笑) オーバーサンプリングは何倍もかかってしまっていて、黎明期のCDプレーヤーのような音色変化にはやや乏しいです。のっぺりだとか、立体感がないとか、そういうわけでは決してないのですが、言葉では言い表しにくい”何か物足りない感”を感じるのもまた事実です。

ゴムベルトを交換

購入からしばらくは快調だったα617D EXTRAも、ある日使おうとしたらトレイをクローズしてもすぐ排出される、という不具合に陥りました。

結論から言うと、ゴムベルトの劣化でチャッキングができないために起こるトラブルでした。

α617D EXTRAのゴムベルトはトレー開閉用とチャッキング用の2本入っていますが、後者のゴムが劣化してスリップすることによりこの現象が起こります。ピックアップレンズ部をせり上げる形でチャッキングさせる方式が取られているため、ゴムに負担がかかりやすく、劣化を早めてしまうようです。

そこで、ゴムベルトを交換することにしました。

フタを開けて、トレイの下にある銅色のネジを6箇所外します。すると、その裏にチャッキング用のゴムベルトが出てくるはずです。

ゴムベルトは専用のものではなく、100円ショップの輪ゴムでも代用は効きます。今回はダイソーの輪ゴムを二重巻きにするだけ、という応急処置としました。

ついでに中も見てみます。ピックアップはソニー製の「KSS-213C」で、現在でもCDパーツマンで購入可能なので、万が一ピックアップがダメになっても交換が可能です。サンスイ機はソニー製の汎用を使用しているモデルが多く、修理しやすいのが利点のひとつです。

DAC部

しばらく残しておこう

その後音色の良いCDプレーヤーも増えてきたので、このCD-α617D EXTRAは一時売ろうかとも思ったのですが、売っても大した額にならないのと、デジタル出力してちゃんとしたDACで鳴らせばしっかりとした音になるらしいので、しばらく残しておこうかな、と思ってます。

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!

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脚注

脚注
1もちろんハードオフじゃないw