ソニーのミラーレス「NEX-F3」を発掘しました。あいにく液晶が割れていましたが、Amazonで交換用の液晶パネルが売られていたので、自力修理を決意。分解修理を試み、オペは無事成功!ニッコールレンズとのコンビで過去の名機がサブ機として復活です!
NEX-F3との出会い
先日ソニーのミラーレス「NEX-F3」を発掘しました。
NEX-F3との出会いは、2013年の春のことです。当時はオリンパスのE-410を使用していたのですが、AFの遅さや高感度の画質に不満を持っていました。
春、東京へ旅行に行き、当時まだ名古屋になかったヨドバシカメラに展示されていました。触ってみると、E-410に比べてAFなどのレスポンスが速かったのに感動したのです。
その夜、横浜中華街へ行ってE-410に不具合が起きたので、その足で横浜駅前のヨドバシへ。NEX-F3レンズキットが処分価格(¥32,800くらいだった気がする)で出ていたのです。現金ニコニコ払いで即決しちゃいましたw
1年後、三脚に乗せてテストしていたら、三脚ごと倒してしまい、それで液晶が液漏れを起こしてしまったのです。いつかは修理しようと、残していたのですが段ボール箱の中に投げてそのままでした。
さて、修理をせずに放置していたNEX-F3ですが、シャッターカウントも2000ちょっとだし、もったいないので自力での液晶修理を決めました。
Amazonのマケプレに、ちょうどNEX-F3の修理パネルが1,000円しない価格で出ていたのです。純正レンズとバッテリーももう無かったので、先日の記事のとおりNEX-C3とマウントアダプターを購入しています。
液晶交換の手順
交換用の液晶は中国の倉庫から直接発送され、到着までに10日を要しました(※コロナウイルスで武漢が封鎖される前の話です。ちなみに、これでも充分早いほうです)
NEX-F3の分解記事はiFixit含めて見当たらなかったので、自分で確認しながら、慎重に作業することにしました。前機種NEX-C3に似た構造と思い、NEX-C3のiFixitのページは参考にしました。必須アイテムは精密ドライバーのみです。ドスパラ等で売られている数百円ので充分です。
NEX-F3液晶交換の要領
①液晶部分を開き、プラスネジ4本を外します。ネジの紛失に注意。
②黒いカバーを外すと、上のような感じです。上2箇所を押さえて銀枠も外します。
③黒い絶縁シールを剥がすと、2つのコネクタが出てきます。右のコネクタが液晶パネルです。この2つとも外します。左の細いコネクタは細いので慎重に引き抜きます。力を入れすぎると最悪ちぎれます。
④これで液晶パネルが外せます。テープでくっ付いているので剥がします。
⑤新しい液晶パネルを元通りに取り付けます。入れるだけでは浮いてきますので、両面テープ等で固定させます。
⑥あとは逆の手順で組み立てていきます。
ぶっちゃけ、チルト式液晶なのでチルト部分だけ分解していけば良いので、ボディ本体のカバーを外さないといけない固定液晶の機種よりも分解修理は楽に思います。細いコネクタの取り扱いさえ気をつければ難易度は高くありません。
もちろん、交換した後の液晶はバッチリです。NEX-F3修理計画、成功です!
フィーリングの良いエントリーNEX
NEX-F3はNEX-3系列の中では一番洗練されたモデルだと思います。前モデルNEX-C3の反省を受けてか、ボディサイズは大型化し、グリップも大きくなっています。そのおかげで手の大柄な男性の手でもしっかりと握れるようになりました。何でもかんでも小型化するのが善、という訳ではないのですよね。
ホールド感がアップしているので、ブレ写真の量産が抑えられ、ビシッと決められます。シャッター音も「カシャ」と軽快な音でいい音してます。このあたりのフィーリングはエントリーモデルながらしっかりとしています。NEX-C3も、後継のNEX-3Nもシャッター音がオモチャみたいな安っぽくフィーリングの悪さが目立っただったので、NEX-F3の良さが一段と光っているかのようです。
操作性やUIは相変わらずのソニークオリティでダメダメです。NEX-C3よりボタンの反応性が向上したことが救いでしょうか。
液晶の解像度はNEX-C3と同じスペックで、見え方もほぼ同じです。チルト角度は自分撮りに対応できるように上方面は180度へ拡大。その反面、下方面は13度とほぼないに等しくなってしまったのが残念。Aマウントで採用されてた3軸チルトは厳しかったのでしょうかね?
画作りはNEX-C3と大差なく、良くも悪くもソニーの発色です。明るい系統の色はきれいに出ますが、暗色系やアンダーな構図だと途端にダメになります。晴天下で使用するなら、まぁ悪くないかな?といった程度だと思います。
作例
作例は別館「てつぱら!写真さんぽ」にて公開中です。今後も順次増やしていこうと思っています。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!
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