人気の「写ルンです」と同じ画角!「PENTAX-DA 21mm F3.2 AL Limited」を新旧で撮り比べ!

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みずにゃん

どうも、みずにゃんです。
PENTAXのAPS-C用広角レンズ「PENTAX-DA 21mm F3.2 AL Limited」は気軽にLimitedレンズの味が楽しめる一本です。新旧使ってみたので、DA 21mmの魅力を解説します!

新宿で「smc PENTAX-DA 21mm F3.2 AL Limited」と出会う

今日の話はだいぶ遡って、去年6月のこと。
ディズニーで遊んだ翌日、17時の帰りのバスに乗る前に新宿を歩くことにしました。というのも、東口のビックカメラ(旧ビックロ)向かいにあるキタムラの旗艦店「新宿 北村写真機店」へ行ってみようと考えたのです。

とてつもなく落ち着いた店内は、新宿西口にあるマップカメラや名古屋のコメ兵を越える高級感溢れた店内。中古フロアを回ってみると、窓際のガラスケースの中、一本のレンズが目に入ってきました。

smc PENTAX-DA 21mm F3.2 AL Limited 訳あり保証なし ¥14,800(税込)

ワケアリの理由は、無限遠付近でAFの引っ掛かりがあったこと。それ以外は光学系も綺麗でフードも付属し、修理業者のメンテナンスも入っている状態でした。

そこそこ安いけど特段お買い得ってわけでも無いし、DAレンズということでK-1ではケラレが出てしまう関係で、1500万画素のクロップ前提のレンズだったのですが、思い切って買ってしまったのです。当時はまだKPを買う前(KPは7月購入)なのでわりと冒険したんだな、と(笑)

オリジナルの緩衝材とボックスに包んでもらえる
そういえばK-xあったわ

とはいえ、やはりK-1ではクロップ前提になってしまうということで、結局はKPの導入後、KPの常用レンズとして使ってました。使っていくうちにAFの引っ掛かりは弱くなっていき、いつしか正常な状態に戻っていたのでした。

難波で「HD PENTAX-DA 21mm F3.2 AL Limited」と出会う

それから時は進み、2022年12月。
今度は西へ旅に出て大阪は南海なんば駅の下にある「なんばCITY」へ。ここの地下には関西最大級のキタムラ「なんばCITY店」が店を構えています。

なんばCITY店は、北村写真機店の特徴だったシックな内装を取り入れつつ、キタムラらしくコンパクトに仕上がった店舗ですが、関西の旗艦店とだけあって新品、アクセサリー、ジャンク、はては高級レンジファインダーまでが並んでいます。

そこの中古コーナーを何周かじっくりと見ていて、あるものを発見。

HD PENTAX-DA 21mm F3.2 AL Limited A美品 メーカー保証2023年11月まで ¥26,600(税込)

これは先に購入したsmc版21mmの後継で、HDコーティングに変更されている現行モデルです。

ミソは「メーカー保証」が訪問日(12月10日)時点で9割以上残っている状態、ということです。もちろんキタムラの中古6ヶ月保証ではなくリコーイメージングのれっきとしたメーカー保証のことです。

店頭の方に話を伺うと前オーナーは、なんばCITY店で11月発売の最新モデル「PENTAX KF」と同時に購入されたらしく、数日でまた売られに来られたらしいのです。なんとKFボディは僕の来店よりも先に売れたらしく…。

フードの使用感こそあれど、本体は新品状態に近く、付属品完品で、プライスカードの価格は同レンズ美品のヤフオク相場に送料付けたくらいの価格で、状態を考えれば安すぎなのです。新品販売から半月も経っていないのに価格だけは普通に中古価格という手頃さが魅力に感じ、旧モデルを置き換える段取りで購入しました。

あなたが落としたのは緑ですか?赤ですか?

こうして新旧を並べる機会に恵まれたので、並べて撮影比較してみました。

左がsmc、右がHD

新旧の最大の違いはレンズコーティングで、旧モデルはsmcコーティングで緑、新モデルはHDコーティングで赤のラインが入っています。
細部のデザインも新モデルはスマートな出で立ちになっていて、落ち着きのある感じに仕上がっているかわり、フード文字はスミ入れになっています。ボディやレンズ構成そのものは同じもので、フードも新旧で互換性を持っています。

F値が開放F3.2とスペックが抑えられている代わりに、薄くできています。フルタイムMFではないですが、クイックフォーカスシフトには対応しピント合わせの微調整は可能です。

フードには43mmのフィルターが装着できるので、去年7月の名鉄クラシックカメラバーゲンで買った500円のカールツァイスT*プロテクターを付けています。

画角は写ルンですと同等

APS-Cでの画角は32mm相当。お気づきの方もいると思いますが、この画角は最近人気が再燃している「写ルンです」と同じです。
つまり、インスタントカメラでおなじみの”万能”とも言える画角を、そのままデジタルで楽しめちゃうのです。風景、スナップ、記念写真などにもってこい。

新旧での写りの差はそこまで大きくはなかったものの、コーティングが強化された新モデルのほうが強い光源の影響を受けにくい(=逆光に強い)感じがします。
ニコンのナノクリスタルコートもそうですが、コーティング1枚で変わってしまうのって、なかなか神秘的ですよね(笑)

DA LimitedレンズはFA Limitedと違い、デジタル専用設計の強みを生かした味になっています。FA系よりもシャープネスが強めになっていますが、Limitedレンズ特有の柔らかさも出ていてバランスの取れた描写になっているので使いやすいのです。

smc PENTAX-DA 21mm F3.2 AL Limitedの作例

HD PENTAX-DA 21mm F3.2 AL Limitedの作例

もちろんK-1系でもクロップで1500万の充分な画素数を得つつ、DAレンズの世界を楽しめます。K-1とのバランスも悪くなく、むしろAFとかフレキシブルチルト液晶とかを活かせるので相性も良いですよ、これ!

PENTAX K-1 APS-Cクロップ(15MP)

付けっぱなしとしても好適。PENTAX APS-Cユーザーの必須レンズ

ということで一気に新旧のDA21mmを紹介してきました。APS-Cで使う前提ならば、画角的にも、サイズ的にも最も取り回しが良くて付けっぱなしの常用レンズとしてオススメ。レンズキャップ代わりに付けておくのも良いですね。

新旧ありますが、smc版の旧モデルとAPS-C機のKP、KF、K-3IIIなどの組み合わせでも充分実用になる性能なので、予算と好みに応じて選んであげたら良いでしょう。

余談ですがPENTAXの21mm単焦点は、フルサイズK-1系でもフルに使える「HD PENTAX-D FA 21mmF2.4ED Limited DC WR」ってのもあります。ただしこちらは大きくて高額なのでご注意を(笑)

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!

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