Control 1のジャンクを発見!
先日、最寄り(?)のハードオフへ行った時の話です。
そこのハードオフはいつもジャンクがしょぼくて寂しい感じはありますが、見ていると、日本メーカー品は割高な値付けをされてるのですが、BOSEみたいなブランドものはそこまで高くなく、わりかし数もそこそこある感じでした。
そのBOSEスピーカーの群の中に、ひとつだけ、それはポツンと置いてあったのです。
JBLのスピーカーが、ね。
その名は、「Control 1」。
エッジボロボロの状態でペア¥2,200、もちろん速攻で拾ってきましたw
JBLとControlシリーズ
「JBL」は米国の名門オーディオメーカーで、とりわけスピーカーを得意としているところ。レコーディングやPA用途など、プロ用途でも幅広く使用されていて、オーディオマニアの間では抜群に知名度の高いスピーカーブランドです。
日本でもその知名度の高さや、アンプの名門だったサンスイが過去に代理店をしていた経緯もあってか、熱狂的な人気があり、高級ブランドの一つに数えられているのが常。ジャンクでもウン万円、は当たり前の世界。
・・・のはずなんですが、”貧乏オーディオファイル”でも手軽に買えてしまうJBLのスピーカーがあるんです。
ただし最近は若者をメインターゲットにしているらしく、安価なBluetoothスピーカー等も発売されています。というわけで、高級ブランドの域からは脱しつつあるようです。
JBLのベストセラー、Controlシリーズ
JBLの「Control 1」は1986年に発売されたプロフェッショナルシリーズのコンパクトスピーカーです。
ペアで4万円前後の定価だったこともあってか、これがよく売れたのです。オーディオ用途はもちろん、PA用途でも用いられたようです。最も日本国内で売れたJBLスピーカーと思われます。
Controlシリーズは一時JBLの主力シリーズとなり、より高価・大型な上位機種が出た他、Control 1自体もシリーズ化がなされ、現行機種「Control 1 Pro」まで受け継がれています。
エッジを交換!
さて、そのControl 1のウーハーエッジはウレタン製が採用されています。ウレタン製エッジは高温多湿な日本では数年で自然に破れてボロボロになってしまうという持病を抱えているため、定期的な張替えが必要となってきます。
そこで、今回ラバーエッジへ張り替えることにします。
今回は某オークションで調達しました。ヤフオクで探すのもアリですが、ファンテックさんというところが品数豊富なのでオークションが嫌な方におすすめです。
分解方法についてはこちらの方が詳しく解説されています。
中身はアメリカンらしく結構雑な作りです。
まずは、ボロボロエッジを除去。残りカスもカッターナイフで剥がしていきます。エッジの張替えで一番時間を食うのがこの工程なのです。
エッジを除去したらこんな感じ。
新しくラバーエッジを貼ります。専用の接着剤も売られてはいますが、木工用ボンドでも充分接着できます。ネジ穴の部分はハサミで切り取ります。
新エッジが固定したらガスケットを貼り付け。固着したらおしまいです。
小さいのに音が出る!
ボイスコイルに触れてないかとか心配でしたが、張替え後の音出しは正常でした。エッジ張替えは無事成功です!
この小ささなのにパワフルな音です。締まった低域とそこそこクリアな中高域のバランスが良く、さすがはJBLだな、と思わせられました。
というか、あんなに作りが雑なのに音がまとまっているのというのが奇跡としか思えません(笑)
このサイズにしてはトータルでよく出ています。低域が弱いとか話をよく聴きますけど、ウーハーが小さいのだから量についてはある程度仕方ないとは思います。このサイズでは充分出ているほうです。低域の量だけはヤマハNS-1classicsと大きく差はないような感じです。
安くで買ってエッジを治そう
エッジが破れてしまったスピーカーは、エッジが正常な同機と比較して相場が大きく落ちます。エッジを治せる(交換できる)ユーザーが少なく、安く買い叩かれているのが現状です。
つまり、正常な品を買うよりも、エッジが破れたスピーカーと交換用のエッジを買って治したほうが安上がりになることがあるのです。今回のControl 1についても本体¥2,200+エッジ¥1,685(送料込)+ボンド¥100=¥3,985ですので、ヤフオク相場と照らし合わせてみても安いはずです。
エッジ修理、難しくないのでおすすめですよ。