アメリカ名門ブランドのDAP「Acoustic Research AR-M20」で遊ぶ

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今日はこんな記事です

かつて数多くのスピーカーをこの世に出したアメリカの名門ブランド「Acoustic Reserch」ですが、DAPも3機種輩出しています。このうち、ミドルクラスのDAP「AR-M20」を格安で手に入れました。高級感あふれるボディから生み出される音とは!?

名門スピーカーブランドがDAPを出した

iPodが独走してた時代も、とうに昔のできごと。そう思うくらいにデジタルオーディオプレーヤー(DAP)の世界は変わりました。

DAPが、”外でも手軽に音楽を聴く”デバイスの役から降り、”外でもより高音質を楽しむ”デバイスに変化したのです。手軽に聴きたい層の人々がスマホ&サブスク聴き放題に移行したことで、ニッチな分野へシフト。
ハイレゾオーディオの世界が一般化し、音質を再重視した高級プレーヤーが増加。ソニーのウォークマンをはじめ、各社が高級路線へと切り替えてゆきました。かつてiPodで独走したAppleはいまやiPod touchを残すのみです。

そんなDAPの高級化の流れで、とある名門ブランドが参入しました。アメリカの「Acoustic Research」(AR)です。

このブログを前から読まれている方なら、ピンとくる方もいるかも知れませんが、以前このAcoustic Researchのスピーカーを紹介したことがあります。アメリカの東海岸を拠点とし、AR-3を始めとする名機を次々と世に出した名門スピーカーブランドです。

ARは1990年年代まではコンスタントに製品が出ていたものの、その後スピーカーの新製品は出なくなったようです。

時代が進みハイレゾが普及してきた2015年。突如としてARブランドのDAP「AR-M2」が世に登場しました。このAR-M2は小売価格が10万円台という弩級のDAPでした。

翌年、そのAR-M2をベースにコストダウンを施し、実売7万円台のミドルクラスとした「AR-M20」が登場します。

ARのDAP自体が激レアであるのですが、某フリマで純正ケース付の状態の良いものが15,000円弱で売られていて、衝動買いしちゃったのです。

高級感のあるボディが◎

綺麗な元箱
純正の本革ケース

シルバーとブラックのボディは美しく、シンプルでありながら、質感は充分。付属の純正ケースは本革製で、ブラックのシックな仕上がりです。専用の保護フィルムが本体に1枚、ケースに1枚付属されていますが、僕が買ったのは2枚とも未使用でした。

ピンぼけスイマセンw

液晶は5型で、DAPの中では大型です。もっとも、ブラウジングや動画再生をほとんど使う機会がないので、ここまで大型にする必要があったかは疑問。

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OSはAndroid4.3を搭載していますが、Google PlayやAPKからのインストールには対応していません。そのかわり、AmazonのAndroidアプリストア経由でアプリを追加することができました。Operaブラウザ、ギャラリーアプリ、NHKらじるらじる等が使用可能でした。

“本業”の音楽再生は、純正アプリが用意されています。発売後のアップデートでBluetooth対応になったときにこのアプリも改良され、一新されています(新旧の併用が可能)

ただ、UIに関してはイマイチで、楽曲の読み込みもスムーズではない場面も時々あります。音を最優先するがあまり、使い勝手が痒いところまで届かなかったようです。

内蔵ストレージ32GBのほか、microSDXCスロットを搭載。最大200GBのmicroSDXCカードが使用可能で、OSも余分な機能が省かれているため、その分楽曲が多く入れられます。

音が良いだけに、撤退が惜しかった

音は素直。クセが少なく、スッキリとした立ち方で、伸び伸びとした音です。今までソニーのウォークマンのエントリーモデルを何世代も使ってきましたが、ウォークマンのエントリーモデルではまず出すことができない音だと思います。

2千円クラスの安いイヤホンで聞いてても、その音の変化がすぐ感じられるほどです。音楽再生に特化しただけあって、その音の良さでは他を寄せ付けないくらいの魅力があります。AR開発陣の音へのこだわりを感じることができます。

しかしながら、ARはMR-M2、MR-M20、AR-M200の3機種をリリースするだけして、早々とDAPの戦場から身を引いてしまいました(ARの現地法人が事業展開をやめてしまったらしい)。現在では輸入代理店によるサポートもすでに打ち切られているので、壊れたら最後です。発売から5年もせずにサポートを打ち切ったのは、修理用の部品の枯渇のようですが、5年保証などを付けた方も多いようで、ユーザー側からしたら不親切と思わざるを得ません。

それもあってか、新品の価格からしたら思えないほどに中古相場は安くなっています。日本は当然、海外でもそんなに売れなかったらしいので、むしろ希少なDAPとして、これから相場が上がるかもしれないですね。

1万5千円で定価7万円台のDAP、それもレアでかつ状態の良いものが入手できたのはとてもいいお買い物だったかな、と思います。

レア物好きな方はぜひ探してみてください。SC−Λ90F並に探すのは時間と根気がいりますけどね・・・(笑)

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!

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