どうも、みずにゃんです。
最近「Cities:Skylines」にずっとハマりっぱなしの僕。
こういう系のジオラマ要素のあるゲームはやり込めばやり込むほどいろいろなものを再現してみたい!という欲に陥ってどんどん沼化して行ってしまいます(笑)
Steamワークショップ経由でMODやアセットを追加できるSteam版Cities:Skylinesは自由度が高すぎて、いろいろチャレンジしてみたくなってきます。
こういう街づくりをしているとどうしても交通整備したくなっちゃう性のある僕にとってCities:Skylinesの交通整備はバニラ(DLC無し)でもそれなりに楽しめるようになっているのですが、MODを入れると劇的に交通整備が楽しくなります。
今回、MODとアセットを使って「ガイドウェイバス」システム構築にチャレンジしてみました。
そもそもガイドウェイバスとは?
「ガイドウェイバス」とは何か?と思われる方もいると思うのでまずは解説。
ガイドウェイバスはその名の通り専用道の「ガイド」に沿って走行するタイプのバスのことをいいます。これに対して物理的なガイドがない専用道を走るのが「BRT」です。
専用道を走るので渋滞回避と高速化を実現でき、一般道区間との直通運転が可能でフレキシブルな運用が可能な点がメリットです。反面ガイドが必要なため設備コストがBRTよりも嵩むのが難点。
欧州では広く普及しているシステムですが、BRTや新交通システムが主流の日本では名古屋を走る「ゆとりーとライン」が唯一のガイドウェイバスです。
ゆとりーとラインは世界でも唯一と言える高架式ガイドウェイバスシステム。大曽根駅と小幡緑地駅を高架のガイドウェイで結び、さらに東の高蔵寺駅までは路線バスとして地上道路を走る直通システムが採用され、主に守山区民の足として重宝されています。
余談ですが名古屋市にはトラムのような専用バスレーンと停留所のある「基幹バス」もあるしリニモとか環状運転の地下鉄名城線とか、クルマ社会な割にはわりと先進的なバス交通システムを実践していたり。(地元自慢)
今回作るのはこの「ゆとりーとライン」のような、高架式のガイドウェイバスシステムです。
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使用するMOD・アセット
今回はバニラで用意されているバスの機能を使うので、DLCは必要ありません。MODとアセットをサブスクライブしてしまえば誰でも作れます。
MOD
- Elevated Stops Enabler :高架上にバス停を設定可能に
- Upgrade Untouchable 1.1: Convert stations :アセットにあるネットワークの種別変更(例:鉄道→道路)
- Advanced Vehicle Options :車両の輸送力や速度を調整(お好みでどうぞ)
- Move it :アセット位置をこのMODで微修正。必須ではないですがあると便利です
- TM:PE :他車両の乗り入れを禁止にする(お好みで)
アセット
- Guided Busway :ガイドウェイバスの高架道路
- お好みの駅アセット:「Skytrain Station」や「Basic Elevated Rail Platform」がサイズ的に扱いやすくてオススメ。BRT用に作られている「XBRT Elevated Station」もアリ
- ゆとりーとライン GB-2110形気動車 :ゆとりーとラインの車両
今回ミソになるのが「Upgrade Untouchable 1.1」で、これを使って駅アセットの線路を道路(ガイドウェイバスの高架)に変換して、”バス駅”同士を高架で繋いでいく流れになります。
「Guided bus way ( 導向公交車通道 / ガイドウェイバス専用路)」は当方環境ではアセットエラーで使用できませんでした。ベースの「Guided Busway」のほうが見た目的にも合っていると思います。
ガイドウェイバスの作り方
各MODの基本操作方法は割愛しますので各自でお調べください。どのMODも使用者が多く解説ページや動画が調べれば出てきます。
まずは駅の位置を確定して、駅の近くまでガイドウェイ道路を引いておくとあとが楽です。ガイドウェイ道路は2車線道路やバス整備の部分に入っています。
駅アセットを選択してUUボタンをクリックして変換モードにします。Ctrlキーを押しながらガイドウェイ道路を選択し、カーソルを駅の線路へ移動させ線路上でクリックします。すると、駅の線路がガイドウェイ道路に変わります。
変換したままでも使えますが、ちょっと道路高さが低くて前面展望する時などで気になるので、Move itを使って駅部の道路を2mほどかさ増しするとキレイになります。
この作業をすると駅選択時に先週の乗車数を表示できなくなります(0表示のまま)が、バス駅としては問題なく機能します。バス待ち人数はバス路線画面で随時確認してください。
通常の高架道路と同じように接続してください。分岐も作れます。
バス車庫はバニラのものでも問題ありません。地上道路と繋げて地上の既存車庫を活用するも良し、ガイドウェイ専用車庫を作っても良し。
地上と直通運転しない場合でも、必ず1箇所は地上の外部道路との接続部分を作ってください。接続を作らないと警察・消防・ゴミ収集等の公共サービスを受けることができず、悪化するとバスシステムが機能不全になります。
ガイドウェイ道路はバス専用道路の扱いですが、デフォルト状態では各種公共サービス車両や車庫へ通勤する自家用車もときどき走行しますし歩道があるので歩行者もたまにいます。気になる場合は「TM:PE」を使ってバス以外が入れないように設定してあげましょう。
通常のバス路線を設定するのと同様に路線設定をします。地上との直通運転もOK。設定した路線は通常のバス路線と同じ扱いになります。
路線設定後、路線詳細画面上で使用車両をゆとりーとライン車両に変更します。他のバス車両でも動かすことはできるので、このあたりはお好みで。
ここまでステップを踏めば車両が車庫から出庫して、運用開始です。市民は鉄道駅と同じようにバス駅に出入りしてホーム上でバスを待機して乗車してくれるようになります。
渋滞ストレスのないバスネットワークを構築!
通常の路線バスや要DLCの路面電車だと道路渋滞がネックですが、ガイドウェイバスならば渋滞のリスクはありません。現実通り、地下鉄だと輸送力過剰そうな場所や急勾配で地下鉄が作りにくい場所で大活躍してくれること間違いなし。
スピードアップが図れるので公共交通機関を利用する市民も増え、道路渋滞緩和の効果もあります。なによりもDLCの導入無しで作れるシステムなのは結構大きいですね。
応用例:BRTの高架を作る
今回の手法で高架BRTを作ることも可能です。
BRTにするには「XBRT Elevated Networks(CSUR 2DC Compatible) 厦门BRT」がオススメで、同シリーズの「Basic Elevated Rail Platform」を使用すると駅アセットの変換もなく高架BRTネットワークを簡単に構築できます。
このBRT道路アセットは使うにはクセがあるので、いろいろと試してみてください。
このBRTシリーズにはバスターミナルのアセットもあります。バス停と車庫の双方の機能を有しているだけでなく、地上との出入りも可能で直通運転も設定できます。BRTに乗り入れしないバスもバス停へ乗り入れ可能。バス停としては大容量ではないものの、街中に置いておくと映えるのでターミナルを単体で使うのもアリだと思います。
「2」を検討している人もまずは初代をプレイして
完全新作の「Cities:SkylinesⅡ」が今月ついにプレイ可能になります。「2」の情報を見てプレイしてみたいと思った方も多いかとは思います。
ですが、今の段階では時期尚早なところがあるのは否めないと思います。MODやアセットを入れて楽しむのが醍醐味である作品ですから、一通り主要なMODが出揃ってからでも遅くはないです。
主要MOD・アセットが出てくるまでにはまだもう少し時間を要すると思われます。「2」でCities:Skylinesの世界に入ろうと思う方・未プレイの方はそれまでの間、まずは初代をプレイしてみてください。Cities:Skylinesの世界観やゲームシステムなどをあらかじめ触っておけば、「2」もスムーズにプレイを始められるはずですから。 みず