「LG G8X ThinQ」は、カバーにサブディスプレイを搭載し、1画面としても2画面としても自由自在に使えるAndroidスマホ。1年前から欲しかったのですが、LG撤退の声を聞き、買うなら今のうち、と白ロムを購入しました。気になる使い勝手は?
1年前から欲しかった”変態端末”
世の中のいろんなものが小型化されていくなかで、スマホはどんどん大きい画面サイズへと変化していってます。何年か前では5インチ台でも大きいと言われていたのですが、今では、6インチ台が当たり前になりつつあります。
スマホの能力も向上したことで、PCのようなマルチタスクもたんたんとこなせるようになりましたが、画面サイズの関係で、複数のアプリを同時に使うには難がありました。
最近ではその課題を解決すべく、「Galaxy Fold」などの折りたたみ式スマホも登場しています。しかし折りたたみ式では、通常のスマホよりも本体サイズがかさばってしまう点や、高価になってしまう(Galaxy Foldは定価20万!)のがデメリットです。
LGは、この課題に“2画面”で勝負。その第1弾となった「G8X ThinQ」は、カバーにサブディスプレイを設けることで、1画面と2画面の使い分けができるため使い勝手や携帯性がいいほか、折りたたみ式より安価で実現できることがウリです。
「G8X ThinQ」は、スナドラ855などスペックはハイエンドモデルと同等ながら、ソフトバンクの定価が税込5.5万円と非常に安価だったこともあり、店頭では長期的に品薄が続いたモデル。ソフトバンク独占販売だったこともあり、フルセグやFeliCaなどの日本向け機能も充実しています。
https://www.lg.com/jp/mobile-phone/lg-901LG
実は、一年くらい前からずっと欲しかったスマホでした。在庫があるならば当時のXperiaからの機種変も考えていましたが、その時点では各店頭から在庫が払底し、入荷未定となってしまったため、断念してその後iPhone SE(第2世代)に機種変しています。
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LGの撤退を受けて導入を決意
前回書いたスマホ回線の見直しとともに、所有端末の見直しも行うことにしました。LGのスマホ事業撤退を受け、もうこんなスタイルのスマホ出ないかもなと思い、まだ綺麗な個体が多いうちに、とG8X ThinQ導入の踏ん切りがついたためです。
新品は残念ながら出回ってないので、中古で残債なし(ネットワーク利用制限が○)・SIMロック解除されたキレイな個体を探します。最近はタマ数も多く、手に入りやすくなってるような。
結果、使用7ヶ月という状態の良さそうなワンオーナー品をチョイスできました。実際に届いた個体を見ると、傷が少なく美品クラスのお品でした。
もう1画面スマホには戻れない!?抜群の使い勝手
G8X ThinQの本体は、6.4インチのやや大きめのスマホです。カメラ部も含めフルフラットのボディは美しいです。単体で使うにも使い勝手は悪くなさそうです。
カバー「LG Dual Screen」も、本体と同じ6.4インチの有機ELディスプレイ。ノッチが付いているところまでまんま一緒です。本体のType-C端子を通じて給電する形で、サブディスプレイを賄うためにバッテリーも4000mAhと比較的大容量です。ディスプレイの裏は鏡面で、こちらにも情報表示窓があります。
カバーをした状態で充電するときは、Qiでのワイヤレス充電か、専用アダプタを介しての充電となります。専用アダプタはサポート窓口から購入してねと書かれていましたが、調べたらLG公式がAmazonに出品していて、すぐ購入できました(本体代2,200円だけで済む)
液晶保護フィルムは、ガラスフィルムだと閉まらないらしく、サイズの近いiPhone 11 Pro Max/Xs Max用のフィルムタイプならイケると聞いて、セリアで2枚購入して貼ってみたら、イイ感じでした。
旧モデルだし詳細なレビューは他に譲りますが、結論だけ言うなら、G8X ThinQは他社を圧倒的に凌駕する使い勝手だと思います。
従来のスマホではなし得なかったマルチタスキングが超絶快適。ゲームを2つ同時並行できるのはもちろんのこと、レビュー記事を読みながら商品を買ったり、Amazonと楽天で比較したり、とか無限大の使い方ができます。
プリインストールのブラウザを使えば、ダブルタップで隣の画面にリンク先が表示できるので、ニュース一覧を見ながら隣で詳細を読むことができます。いちいち進んで戻ってをする手間を省けます。Chromeも、右と左で別々に起動させることが可能です。
今でこそスマホカメラは2基以上が普通ですが、実は僕の携帯電話ではじめてのダブルレンズです。AIによってシーンを自動的に判別するだけでなく、クロップまで手伝ってくれます。発色はニュートラルな傾向。
Dual Screenを装着すると、左右両方でライブビューのできる「ミラーモード」が使えます。このミラーモードを使えば、単体カメラのチルト液晶のようにアングルを変えながらの撮影が容易になります。
また、隣の画面で撮影したプレビューを見る使い方も可能。わざわざ画面を切り替えて確認する必要もないのが地味に便利。
自撮りを意識してか、インカメのほうが高画素(3200万)です。
G8Xに搭載のSoCはSDM855で、ハイエンドモデルとだけあってサクサクしています。iPhone SE(第2世代)と比較しても、iPhone SEでときどき感じるもたつきがG8Xでは一切感じられず、重いゲームも軽々とこなせる印象でした。
スマホ所持体制の再編
G8X ThinQの導入で、自分の所有するスマホを整理することとなりました。
G8Xを今後ブラウジングやゲームで使いたいので、ドコモのSIMを入れてahamoで動かします。iPhone SEはソフトバンクのSIMと楽天のeSIMになりますが、こちらは通話と決済用ですね。
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メインのスマホ回線を「ahamo」へ乗り換えてみた話
これで、現在の3回線を2台で回すことが可能になるので、役目を失ったGalaxy A20とRakuten Miniは今回で運用を終了して売却する予定でいます。
これから買うなら「VELVET」がおすすめ
LGの2画面スマホはG8X ThinQだけではなく、後続のモデルとして「V60 5G ThinQ」と「VELVET(L-51A)」が登場しています。
V60はG8Xをベースにさらなる大型化と5G対応がなされ、こちらはハイエンドモデルらしい10万円超の定価です。
いっぽうのVELVETはデザインを一新。SoCはSDM755でスペック的にはミドルハイですが、ドコモでの定価はDual Screen付で7万と比較的手にしやすいモデルです。5Gにも対応しているので、こだわりがなければ今から買うならVELVETがバランス良いかも、です。ドコモ専売ですが、回線なくても買えるはず(※在庫状況は各自調べてください)
僕も気になっちゃいました・・・(笑)