【レビュー】お手頃価格でZマウントの魅力を発揮する「NIKKOR Z 40mm f/2」が面白い!

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みずにゃん

どうも、みずにゃんです。
ついに初のZマウントレンズとして、NIKKOR Z 40mm f/2を導入しました。3万円台で購入できるお手頃ニッコールの実力を見てみます!

拡充が進むニコンZマウントレンズ

ニコンのミラーレス・Zマウントのラインナップ拡張は今年もどんどん進んでいます。今年はVlogにも最適な最軽量のZ30が登場。カジュアルユースからプロユースまで充実のラインナップになりつつあります。

一方のZマウントレンズの拡充も順調のようです。これまでサードパーティからほとんど出ていなかったのがZシステムのデメリットの一つだったのですが、ついにタムロンが参入。”ニコンとライセンス契約”という新スタイルのもとでタムロンブランドの70-300mmが発売されたほか、タムロンOEMと思われる非S-LineのF2.8ズームシリーズが純正で登場し、NIKKOR Zラインナップに華を添えます。コシナからもMFレンズが出るようになり、中華レンズに依存する状況から抜け出しつつあります。

NIKKOR Z ラインナップ&ロードマップ(PDF)

純正のNIKKOR Zは上位ランクのS-Lineグレードから揃えられてきましたが、非S-Lineのレンズも人気です。とりわけ去年のZ fcと同時期に開発発表がされた「NIKKOR Z 28mm f/2.8」「NIKKOR Z 40mm f/2」3万円台の定価で購入できる手頃さもあって、大ヒットしている”撒き餌レンズ”です。

一年越しで40mmをゲット!

実は出たときからこの2本は気になっていました。とくに40mmは焦点距離的にも使いやすいかな、という感じがしたので、割と早い段階で欲しかったのですが、今年の春の時点でもなかなか生産が追いついていなくて近所の店頭に出ていなかったので、導入は後回しになっていました。プラマウントのエントリーグレードという仕様も僕の足が動かない要因でもありましたけど(笑)

そんな中でPENTAXのFA43mmでやっぱりこの周辺域の焦点距離は使い勝手が良い、と改めて気づけたので、これはやっぱり40mmほしいな~と思いつつ、今月の頭に再度ヨドバシの在庫を調べたら、名古屋に在庫あるようではありませんか!

ということで、ヨドバシへ足を伸ばし展示機をじっくりと触ってみて、なかなかいい感触。在庫も無事残ってたので、5年保証つけてもらってゲットしてきました!新品のカメラレンズを手にするのはYONGNUOの50mm以来ですね・・・(笑)

安っぽさは全く感じない

NIKKOR Z 40mm f/2はエントリーグレードの単焦点で、プラマウント・フードなし(別売設定もなし)・プラスチックボディとコストダウンが図られています。ただし防滴配慮設計であるなど決して安普請で作られているわけではないのです。

中身はこんだけ。

実際に持ってみた感覚としては、まず、軽い。驚くほどの軽さです。ですが表面処理は上位グレードと同じように梨地加工されていますし、デザイン面もNIKKOR Z共通のもので、安っぽい感じを全く受けません。Z6とのマッチングもとても良好です。

フィルター径はニッコールではおなじみの52mm
プラマウント。後玉はギリギリのところまで入っていて凝縮感あり。
タイランド製。エントリーグレードだが中国製じゃないのが正直嬉しい
サイズマッチングは最高だ

フードは別売りすらされていませんがフィルター径はおなじみの52mmなので、往年のオールドニッコールのねじ込みフードが対応します。手持ちの「HN-3」を付けたところ、見た目のバランスが見違えるまでになりました。フルサイズでのケラレはありません。
もちろん他社のねじ込みフードも使用可能で、最近出たユーエヌさんのフジツボフードもPENTAXのDA Limitedレンズみたいな感じで魅力的ですね。

焦点距離が近いFTZ+YONGNUO YN35mm F2と比較して、長さは半分で済む

ちょっと緩い感じが新鮮

NIKKOR Z 40mm f/2は、決してS-Lineグレードのような高精細な写りをするレンズではありません。解像力に関してもそれほど高いポテンシャルは持っておらずFマウントのAF-S 50mm f/1.8Gみたいな解像力を期待するとガッカリするかもしれません。

絞っても他のレンズ並には解像しない印象で、風景撮りはもっと上級グレードを選びたい

ですがこのZ 40mmの魅力は、“ちょっと緩い”描写にあるのです。立体感やボケ味は秀逸です。AF-S 50mm f/1.8Gだとわりと解像力重視でボケを作りたい構図であまりバランス良く整わないことが多かったのですが、Z 40mmはバランスが良く、自然に仕上がります。言葉にするにはなかなか難しいのですが、“それぞれが過剰にならない絶妙さ”があると思っています。

パキパキでもなければトロトロでもないが、お互いが邪魔しないのですっきりして写る

最短撮影距離は0.29mとそこまで短くはないですが、メシを撮るとなかなかイイ感じにキマってくれるんですよ。他のレンズだとここまで美味そうに出せないんですよね。パッとシャッターを切るだけなのに、出てくる絵は印象深い。

最短で撮影。みずみずしい感じをキープしている

ナノクリスタルコートは入っていないのですが、想像以上に逆光耐性があり日差しが入るようなシーンでもフードがあれば問題なく使えますね。

ステッピングモーターが入っていてフォーカシングもほとんど音がしません。AFも爆速とまでは行きませんが充分な速度です。母体(Z6)がちょっとAFの精度が若干甘いので上手くピンがスッと合わないこともありますが、Z9とかであれば完璧に仕事としてくれるはず(だと思いますけどね・・・w)

時間さえかければ上手くピントは合う。タッチシャッターとの併用も良好だ
AFは早いので、動物を撮るにも使い勝手は良いだろう
AF-S 24-70mm f/2.8Gほどの柔らかさはないが、決して硬い出方ではない

どこへでも持ち出したい一本

仕事で使ったり色の正確性を求めたりするなら別の選択肢があるとは思いますが、プライベートで撮るならZ 40mmでも充分だと思います。

サイズもまさにミラーレスレンズと言えるほどの軽量コンパクトなのでどこへでも持ち出したくなります。僕のZ6もいつしかZ 40mmが持ち運ぶときの常用レンズになりました。あの軽さは味方です(笑)

残念ながら円安の影響でプライスがちょっとアップしてしまいましたが、それでも安いしコストパフォマンスも優れていると思います。Zマウントユーザーなら全員が持っておきたい、そんな一本です。(おわり)

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!

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