PENTAX Qレビュー

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8月31日特別企画その1はPENTAX Qのレビューです。

発売日は2011年8月31日。発売からちょうど3年経ちますが、3年経っても魅力のあるデザインや画質は3日前発売のQ-s1にも見事に継承されています。

 

■そもそもQとは?

QはPENTAXが出した本格的なミラーレス機。既にKマウントではK-01というミラーレスはありましたが、デザイン重視でボディサイズはガン無視で、レンズも一眼レフ用だったため、軽量化というよりは、むしろ変わり種。Qこそが、PENTAX最初の本格ミラーレスでもありました。
センサーは通常のコンデジと同じ1/2.3型でデジタル一眼では最小。ボディも手ぶれ補正ユニットを持ちながら世界最小でした(今は更に小さいパナGM1がありますが、サイズでは世界最小級です)

私は当時一眼レフで最軽量だったOLYMPUSのE-410でパシャパシャ撮っていた時期でありました。その時はこんな小さいミラーレスがあるとは思っていませんでした。

E-410

Qとの出会い

PENTAXにはコンデジと同じサイズのセンサーを使ったミラーレスがあることは知っていましたが、価格が高かったので、2013年春にはSONYのNEXを買っていました。

カメラ熱も更に上がった頃に放映されたのがちょうど1年前の『たまゆら~もあぐれっしぶ~』というアニメ。主人公・ぽってのローライもいいなぁと思いましたが、先輩・三谷かなえの持っていた白いQが輝いて見えました。アニメ放映時はセンサーあれだしなぁ…と思って買いませんでしたが、放映後に欲しくなって中古を探し始めました。

去年12月初旬、キタムラで白色のダブルレンズキットを見つけ、購入しました。

 

<SPONSORED LINK>


 

なぜ、Q7、Q10じゃ駄目なのか?

当時は後継機のQ10やセンサーサイズが大きくなったQ7もあり、Q10なんかは2万で新品のレンズキットが手に入る時期でした。でも、敢えて中古のQにしたのは、

・Q7、Q10にはオーダーカラー含めて白色がなかった。
・Q7、Q10はペンタ部が安っぽいし、プラボディ。Qはマグネシウムボディで質感が高かった。
・機能面でそれほど差がなかったこと
・何よりも、かなえ先輩と同じ機種にしたかった。

という理由がありました。

手にとって見て

非常に、小さいボディでした。NEXよりも一回りも小さく見えて、コンデジレベルの小ささでした。それなのにマグボディでズッシリ・ひんやりとした感触が非常に素晴らしい。
女性であるかなえ先輩が使うにも違和感のないデザインだと思いました。

実際使ってみて

早速実戦投入してみましたが、小さいながらボタンが押しにくいということもなく、操作性は非常に良いと思いました。01レンズ、02レンズの操作感も良く、使いやすさでは合格点です。

画質はデフォ状態ではCCD機と比べると鮮やかさでは勝てませんが、解像度は高いです。画素数も1240万と抑えられているため、小さいセンサーだけどノイズは少なく、取り扱い易いサイズです。また、ボケ量も心配していましたが、自然な感じで味のあるボケです(ただし、BCモードでは「人工的に作った」感の多く、不自然なボケ味となります)

また単焦点の01レンズの時は軽さゆえに片手で操作できるため、雨天時にも大いに役立ちました。

使って楽しい「デジタルフィルター」

ミラーレスの特徴として各社ともエフェクト機能を有していて、SONYでは「ピクチャーエフェクト」という名前で用意されているのですが、Qでは「デジタルフィルター」という名前で用意されています。

SONYの「ピクチャーエフェクト」では撮影時に設定する必要があるのに対し、Qでは撮影後の再生画面でもエフェクトをかけられるので、非常に便利です。しかも、複数のエフェクトを適用できるので、表現は無限大に広がります。
私はこの効果が素晴らしくてQを手放したくありません。

バッテリーの持ちはそれほど問題でもない?

バッテリーの持ちはかなり悪い、とも聞いたので互換バッテリーを2個購入して、純正1個+互換2個でQを使っています。
しかし、バッテリーの持ちはそれほど悪いものでもなく、竹原へ持っていった時は2個で済みました。

その他気になったこと

・液晶画面は42万ドットで少々見にくいです。Q-S1も42万ドットなのが残念。
・連写はバッファ落ちが早く、実用的では無いかな、と感じます。
・レンズやアクセサリーのラインアップの拡張を希望。せっかくホットシューあるんだからEVFでも別売りで用意して欲しいし、マクロレンズがほしい。
01レンズは寄れない。桜の撮影には不向きに感じました。

総評

あくまで、動きものではなく風景やスナップを撮るための道具だと思います。白色は女性向きとは思われますが、以外にも男性にも合うものではないかと感じます。

身近なものを、その場その場で撮って、後からエフェクトを付けて楽しむのはこのカメラの醍醐味。
画質やボケ云々ではなく、デザインや撮影時の楽しさに特化した機種。車で言う軽のMT車みたいなもんですが、継続していってほしいものです。

私のQの現状

はじめからサブ機として購入し、大学へ持って行く時のサブ機として、あるいは仕事用のカメラとして活用しています。

現在は使用頻度こそあまりなかったものの、新型のQ-S1の登場により、Qマウントは2台運用の予定となる見込みです。Q-S1は火曜日にオーダーカラーの注文をしようと思っていて、Q-S1到着後は2台体制で持ち歩こうと思っております。

Q-S1はセンサーがQ7と同じで大きいので、Qには01レンズ広角が効くQ-S1には02ズームで使い分ける予定。ユニークレンズやオールドレンズでの使用も考えていきたいと思っています。

作例

別の作例を価格.comのレビューにも掲載しておりますので、そちらをご覧ください。

http://review.kakaku.com/review/K0000264433/ReviewCD=749311/#tab

 

01レンズ ISO125 SS:1/250 F1.9 エフェクト:ハイコントラスト・シェーディング


01レンズ ISO125 SS:1/4000 F1.9 エフェクトなし


02レンズ ISO125 SS:1/400 F5 エフェクトなし


02レンズ ISO250 SS:1/250 F4.5 エフェクト:色抽出赤


01レンズ ISO125 SS:1/1000 F3.2 エフェクト:ハイコントラスト・シェーディング


01レンズ ISO125 SS:1/5000 F5.6 エフェクト:ハイコントラスト

01レンズ ISO640 SS:1/60 F1.9 エフェクト:ポスタリゼーション


01レンズ ISO250 SS:1/320 F1.9 エフェクト:デッサン

 


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