今のオーディオシステムの中核を担うCDプレーヤー「Pioneer XC-Z7」のお話

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みずにゃん

今回は、オーディオシステムの一角から、CDプレーヤーとして活躍中の「Pioneer XC-Z7」をピックアップします。ハードオフでジャンク500円のSACDプレーヤーの音はいかに!?

現在のオーディオシステムの状況

今日は、久しぶりにメインオーディオシステムの話をしたいと思います。

機材は大きな変更は加わっていません。AV方面ではテレビが入れ替わったりの変化はありましたが、メインシステムの方はセパレート機メインで基本的にこれまでどおりの体制を維持しています。

ただし、メインシステムとAVシステムでの連携を図るようにしました。というのも、スーパーオーディオCD(SACD)を再生できる環境がAVシステム側にしかないほか、ときどきテレビの音なども高音質で聞きたい、と思うことがあるからです。

JX-S510

そこで、ビクターのAVセレクター「JX-S510」を用いて、AVシステムの音を、メインシステムのSY-Λ90の方へ飛ばしています。こうすることで多少の音の劣化はあれど、そのままオンキヨーのAVアンプで聴くよりも音色いい音でリスニングできるのです。

現在のオーディオシステムの概要図

とくにCDを再生できるプレーヤーが、メインシステムの「KENWOOD DP-X9010」、「DENON DCD-1000」、「DENON BDP-1611UD」、「Pioneer XC-Z7」と4台も揃っているので、CDを聞く環境には困っていません。

今日は、この中から、最も常用している「Pioneer XC-Z7」について掘り下げていきたいと思います。

ハードオフで550円!

このXC-Z7との出会いは、なんとハードオフのジャンクコーナーでした。「通電しません」と記載があり、価格は電源コード付属で550円。ダメ元で店内のテスト台で試したら、普通に電源が入っちゃって、CDも動く。(✽ ゚д゚ ✽)な感情でそのままお買い上げしました(笑)

このXC-Z7はSACDが再生できるレシーバーです。SACDが再生できるか知りたかったのですが、なんとリモコンが無いとSACDレイヤーの切り替えができないということを知り、ダメ元でリモコンが無いか、またハードオフのジャンクコーナーへ急行。すると、パックされた状態で釣ってあったのです!!お値段はなんと本体の5倍(2750円)!!(笑)
リモコンの値段には泣きましたが、それでもヤフオクの落札相場よりはお得なのは間違いありません。

XC-Z7について

ここで、XC-Z7について説明しましょう。XC-Z7は、セットコンポ「X-Z7」のレシーバー部です。Zシリーズは「X-Z7」と「X-Z9」の2種類があり、どちらもメーカー定価は10万を超える(X-Z7は129,000円)、プレミアムコンポでした。
というのも、スピーカーに力が入っているだけでなく、レシーバーもSACDの再生に対応し、美しいデザインを実現したことで、高い評価を得たそうです。

この個体は、どうやらパワーアンプ部が故障しているらしく、スピーカー出力もヘッドホン出力も一定時間立つと音が切れる症状が出ていました。ただし、CDの読み取りは正常で、デジタル端子からの出力は生きていたため、CDプレーヤーとして活躍してもらうことにしました。
SACDは読むときと読まないときがあり、その時次第のようです(壊れかけかな?)

テレビ下に設置

このXC-Z7を入れる場所をいろいろ考えていたのですが、今どきのテレビは両端に足がついているものが多く、その下の空間をうまく活かせないか、考えたのです。

そこで、高さがほぼ同じDENON DCD-1000と横並びにして、テレビの足を木の板を使ってかさ増ししてあげました。前まで置いていたLGの43UM7380PJEだと、ちょうどジャストフィットする幅。現在のGH-TV50CGE-BKだとごく僅かに本体の電源スイッチが干渉しますが、ギリギリというところで、テレビの実使用に影響はありませんでした。

上面にはタッチセンサーを搭載している

とろける味。艶のある音。

ここからは、AVセレクターを通して、メインシステム(Λ90コンビ)で聞いたときの音を述べていきます。

今回はラルクと久石譲のCDで試聴

まずひとつ思うのは、柔らかさのある音だということ。そして、色使いがとても上品にできているということ。

どんな音楽をも、大人びた上品な色付けにしてしまうところが、このXC-Z7の良いところでもあり、悪いところでもあるように感じます。

音の伸びに秀でていて、透明感やしっとりとした質感などが、2000年代以降のCDプレーヤーとして考えたらかなり優秀です。さすが定価10万超えなだけのポテンシャルは持っているな、と思います。

パイオニアは他社と比較して、商品力と技術力は持っていた方でしょう。それだけに、このZシリーズを含め、パイオニアのオーディオ製品全体が低調で、その後の行く末を見ていると、どこか哀愁を誘っているかのようにも見えます。


今回のXC-Z7は本来の姿でないとは言え、言ってしまえばパイオニアらしくない大人びた上品な音色づくりを感じられる一台に仕上がっていると感じました。迫力ある音源は難しいかもですが、クラシックやジャズを聞いてまったりとできる、ミニコンポなのにピュアな音がする、不思議なモデルですね。

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!

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