バランスの悪いEOS M2からのリプレイスを考えた僕。最終的にRX10と初代α7のソニー一騎打ちになりましたが、初代α7をチョイス。オールドレンズでも、最新レンズでも楽しめる楽しい一台に仕上がってました。
EOS M2からのリプレイス計画
先日ソニーのフルサイズコンパクト機DSC-RX1を買ったばかりですが、ここに来てうらにゃんのカメラEOS M2のリプレイス計画を打ち立てました。
僕のメインカメラでのキヤノンへのリプレイス計画が潰えてしまったので、うらにゃんのサブカメラもキヤノンである必要性はないし、少しでも重いレンズを付けてしまうとフロントヘビーになっちゃう他、EOS M2は幅広のストラップが通らないため、ストラップ交換による負担の軽減が期待できません。
EF24-105mm F4Lでも重いと言われたため、付けれるレンズは実質的にEF-M18-55、EF50、EF28-80の3本しかない状態でした。
これをもうちょっと軽くして、負担を軽くできたら・・・と思ったのと、うらにゃんのメインカメラ、兼、僕のサブ機として使える一台があれば、と思ったのです。
RX10か、初代α7か
ここで浮上してきたのは、またまたソニーのカメラです。予算的にも機動性的にも手頃になってきて、自分用の望遠カメラとしても活躍できそうなDSC-RX10(M2)か、キットレンズを付けてもそのRX10より軽量な初代α7の2択で決めることになり、某カメラ店へ取り寄せることにしました。
うらにゃんと一緒にカメラ店へ行き、この2つを厳選した結果、選ばれたのはα7でした。
ボディの軽快感だけでなく、グリップの持ちやすさ、EVFの見やすさが彼女的に高ポイントだったようです。たしかにα7ならレンズ遊びも容易ですので、レンズをグレードアップしたら写りが今以上によくなること間違いなしですから、ね。
レンズはキットレンズにもなっているFE28-70mm F3.5-5.6 OSS(SEL2870)の一番安い個体をチョイス。Φ55mmだったので、以前購入したソニー純正のツァイスT*プロテクターを付けてあげることができました。
艶のあるボディが新鮮
初代α7は最近のカメラでは当たり前の梨地処理がなされておらず、ツルツルとツヤのあるデザインです。このデザインは高級感がないと批判される方もいて賛否両論のようですが、この艶っぽさが当時のソニーらしさを醸し出していて僕は好きです。
IBIS(ボディ内手ブレ補正)を組み込まれなかったため、EOS R・Nikon Z・LUMIX Sとフルサイズ規格が揃った今でも、ボディとキットレンズ(SEL2870)を合わせた重量は最軽量。キットレンズが無駄にでかいEOS RPよりも軽快なんですよ。
もともとAPS-C用のマウントをフルサイズ転用しているため、マウント口径は小さめです。この部分も小型化に寄与している部分かもしれません(その分周辺画質は落ちちゃいますけど・・・)
個人的にはシャッターボタンとC1ボタンの位置に指が届きにくい構造です。この部分は2型で修正されていますが、ボディが大きくなったことでホールディング感が損なわれちゃってるんですよね。ダイヤルのクリック感は良好です。
EVFは今のEOS RやZ6を見ていると見劣りしますが、必要十分な解像度があります。ピーキングには申し分ないどころか、ニコンよりもピーキング機能がしっかりしています。
マウントアダプターで遊ぶ
今回せっかく導入したので、α7(Eマウント)用のマウントアダプターを買ってあげることに。僕がサブカメラとして使う際に、オールドレンズを楽しむために用意したものです。
ひとつは、K&FのEOS-NEXマウントアダプター。NEXと記載がありα7が出る前の製品ですが、フルサイズ機でもケラレることなく問題なく使えました。マップカメラで美品を1500円でチョイス。下手にAmazonで買うよりもかなりお得感がありますね。
EFレンズ使用時は絞り開放となってしまいますが、EFレンズの持つとろっとした描写をα7で楽しめるようになります。
もうひとつは、NIK G-EOSマウントアダプター。これは本来EOS R用にAF-S24-70mmを動かすために、先日の松坂屋のカメラバーゲンで買ったやつです。絞りリングのないGタイプニッコールも絞りを動かすことができるので、ナノクリスタルコートレンズの描写なども楽しめます。
α7でオールドレンズ遊びをするには、このマウントアダプター2つを使ってます。立体感ある描写で美しい写りのAF-S24-70mmだけでなく、接写性能の高いトキナー50-250mm、YOUGNUO35mmなど、キレイな写りのするレンズ達をα7でも楽しめるのはちょっと幸せな気分です。
もちろん、SEL2870の描写力もそれなりに高く、写りは当然ながら高級レンズほどではありませんが、髪の毛の繊細な描写などは、さすが現行モデルと思います。色味については淡めの発色なので、ツァイスのようにもうちょっとノリがほしいかなとは感じますが、それでも街中スナップや旅行ではこれ一本で充分だと思います。
7万円ではじめるフルサイズ
初代α7の中古相場も、ついに5万円台まで降りてきました。一昔前の一眼レフであるD610やEOS 6D並のお値段で、機動性とオールドレンズ遊びの特権があるα7には大きな魅力があります。
レンズも選び放題。マウントアダプターで手持ちレンズで始めるなら6万円でお釣りが来ますし、キットレンズSEL2870を入れても、7万円台でフルサイズライフを始められます。Eマウントレンズ自体の数も豊富なので、最新レンズもオールドレンズも満足行くまで遊び尽くせる、楽しい一台だと思います。この価格なら、フルサイズミラーレスのチョイスとしてめっちゃアリかもしれませんね!