Fマウントで最も明るいレンズ「New Nikkor 55mm F1.2」を購入!

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みずにゃん

どうも、みずにゃんです。

先日、F1.2の大口径を誇るニッコールレンズ、「New Nikkor 55mm F1.2」を破格値で買っちゃいました!今まで体験してこなかったF1.2の世界はどんなものなのか、実写を交えてみていきたいと思います!

Fマウントで最も明るいレンズは?

現在のニコンで最も明るいレンズは、ミラーレスZマウント用の「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」です。ZマウントはこのF0.95の超大口径を実現できるように設計されています。この「Noct」は定価が恐ろしく高い代物で、車で言うところのホンダNSXみたいな、技術力の高さをアピールするために存在しているモデルです。

一方で、Fマウントはいかがでしょう?Fマウントは比較的小口径ということもあり、AFニッコールではF1.4が最大口径だったようです。ライバルのキヤノンではF1.0(EF 50mm F1.0L)まで実現できているため、ニコンは不利な状況でした。

ですが、さらに時代を遡ると、F1.2の単焦点マニュアルフォーカスレンズが発売されていたことがわかります。最初は55mm F1.2のスペックでリリースされ、のちにAi 50mm F1.2が登場しますが、AF化はなされませんでした。
このほか、サジタルコマフレアを低減した高級レンズ「Noct-Nikkor 58mm F1.2」もあります。このノクトニッコールは現在のNIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noctの原点とも言えるレンズです。

民生用では、このF1.2のレンズがFマウントで最も明るいレンズでした。一方で産業用にはF1.0のFマウントレンズも存在し、設計上、技術的にはF1.0の明るさは実現できていたようです。

破格でゲットしてしまった

このF1.2ニッコールは、F1.2と大口径とだけあって、F1.4以上のレンズと比較すると中古相場は高価です。非Aiモデルでも平均して2~3万、Ai対応となると5万円くらいする個体もあります。状態が良いとプレミアが付くときもあります。

先日、ハードオフに立ち寄りました。とくにお目当てもなく入ったのですが、店奥のジャンクコーナーのショーケースに、何本かニッコールレンズが転がっていました。その中でひときわ輝いていたのが、非Aiで55mm F1.2のニッコール、「New Nikkor 55mm F1.2」でした。

プライスが気になって確認してみると、なんと3300円(税込)

買ったときはまだ見ていませんでしたが、中古相場の半値以下。相場を知らなかったのですが、これはなんかのバグなんじゃないか?と思いつつレジを通しました。

破格値というのに、状態は比較的良く、ヘリコイドや絞りは異常なし。光学系もカビはなくちょっとクモっている程度でクリアだったのです。

「New Nikkor 55mm F1.2」は、「NIKKOR-S Auto 55mm F1.2」「NIKKOR-S Auto 55mm F1.2(C)」に続く、55mm F1.2ニッコールです。1975年に発売された「New Nikkor 55mm F1.2」では、それまでの従来モデルからガラスの材質が見直され、最短撮影距離が短縮(0.6→0.5m)されています。また、レンズデザインもAiニッコールに近い近代的なものとなり、スマートな出で立ちとなっています。
その後、Ai化して「Ai Nikkor 55mm F1.2」となり、1978年に悲願の「Ai Nikkor 50mm F1.2」を発売にこぎつけたことで55mm F1.2のシリーズは幕を閉じました。

ピントリングがゴム製となったことで、やや質感はダウンしていますが、その分小型軽量となっていて使い勝手は向上しています。この明るさでもアタッチメントサイズ(フィルター径)52mmを実現できているので、F1.2通しとは思えなさそうに見えるほど、コンパクトだし、フィルターも汎用ので済むので安上がりです。

Zマウントとの相性抜群!

このNew Nikkor 55mm F1.2は非Aiレンズなので、Dfと一部のエントリーモデルを除くFマウントデジタル機では構造上取り付け自体ができません。

Zマウントボディ用マウントアダプターFTZでも公式では非Aiの非CPUレンズは取り付けは不可とされていますが、FTZの最小絞り設定警告レバーがFマウントエントリーモデルと同じ押し込み式になっているので、物理的な装着は問題なくできちゃいます

なので、僕がオールドニッコールを選ぶときは、中古価格が高いAiニッコールではなく、安く手に入りデザインも好みな非Aiニッコールをチョイスしています。もちろん、New Nikkor 55mm F1.2もFTZに問題なく取り付きます。

絞っても、開いても。

Z6に取り付けて実写してみました。今回は絞り開放F1.2の描写がどんなものか見たかったので、一部のカットで絞り開放と絞ったときとで比較してみました。

絞り開放F1.2のときの表現力は、絞ったときと全く違いました。とても明るくて、とても柔らかい。ボケ味も美しく、ファインダー越しに撮っているときも、撮れた写真を確認しているときも、楽しいです。55mm F1.2のレビュー記事を見ていると、絞り開放はピントが得られないという感想もよく見ますが、フォーカシングがしやすいミラーレスだからでしょうか、ピンが外れるようなことはなく、眠たい印象などはありません。

F1.2
F2.8

もちろん、絞ったときは良好な解像力が得られ、バランスのいい画になってきます。ボケ味との両立を考えると、F2~2.8が最も美しい写りをしていると思います。ポートレートにも面白いのではないでしょうか。

F1.2で撮っていると露出オーバーになりやすく、今回の作例でもシャッター速度1/8000のものがいくつかあります。普通ならばNDフィルターというところでしょうけど、あえてND無しでふんわりと撮ってみるのも味だと思います。他の小口径レンズでは手に入れられない領域へ誘ってくれます。

絞り開放で撮りたい一本

New Nikkor 55mm F1.2は、他のレンズでは楽しめない味わいを得ることができます。F1.2ならではの柔らかさを活かして、絞り開放でバンバン撮ってみたい一本に仕上がっています。

もちろん、絞ったときの安定感も素晴らしいので、常用レンズとしても好適です。一般に大口径レンズは大柄になりがちですが、このNew Nikkor 55mm F1.2はアタッチメントサイズが52mmで、50mm F1.4などとほぼ変わらないサイズ感。外へ連れ出すのも楽しくなります。

春の明るい陽気を味わうのに、まさに最適な一本ではないでしょうか。
今度は、このレンズでポートレートにもチャレンジしてみたいと思っています。

最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!

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